研究課題
基盤研究(C)
不妊治療における妊娠成立の可否は、良好な受精卵を得られるか否かに依る部分が大きいが、患者に個別化された具体的なART成績を示す指標はない。臨床での卵巣機能は血中抗ミュラー管ホルモン値などが用いられているが、数的卵巣機能のみの評価となる。卵巣機能を非侵襲的に、数的および質的に総合評価可能な方法を人工知能で作成し、卵巣機能の各種予測因子が卵巣局所でどのように機能するのかを明らかにすることが本研究の目的である。この研究により、不妊治療開始前の治療成績予測だけでなく、自身の卵巣機能を知ることができ将来の妊娠へ向けた具体的なプレコンセプションケアができるようになることに、臨床的意義がある。