研究課題
基盤研究(C)
妊娠高血圧腎症は全妊娠の10%に発症し、高血圧、タンパク尿を呈するだけでなく、HELLP症候群、子癇、胎児発育遅延などを引き起こし命にかかわる疾患である。現在のところ有効な治療法は児の娩出であり、早期診断マーカーや治療薬に繋がる新たな知見が期待されている。これまでにスフィンゴシン1リン酸(S1P)レセプターがEVTの浸潤を正負に抑制することを明らかにした。S1Pレセプターの発現変化と細胞密度が連動していたことから細胞間シグナル伝達経路のNotchシグナルに着目した。そこでNotchシグナルがS1Pレセプターを介してEVTの浸潤促進と停止を制御しているか検証する。