研究課題/領域番号 |
23K08857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
貫戸 明子 近畿大学, 医学部, 講師 (60550811)
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研究分担者 |
松村 謙臣 近畿大学, 医学部, 教授 (20452336)
村上 幸祐 近畿大学, 医学部, 講師 (60734671)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 卵巣がん / 類内膜がん / 腫瘍内不均一性 / PIK3CA / KRAS / CTNNB1 / 子宮内膜 / 遺伝子変異 / 内膜症関連癌 / ゲノムプロファイル解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、OECに対する分子標的治療薬を開発する際の基礎データとなるような婦人科病理学の画期的な発見を目指して、我々が開発した実験手法(ホルマリン固定パラフィン包埋標本から、レーザーマイクロダイセクションによって微小サンプルを回収し、droplet digital PCRによって遺伝子変異を検出する手法)を用いて、OECや共存するEECのゲノムプロファイル解析と、腫瘍・子宮内膜症・正所性子宮内膜の微小検体を用いたPIK3CA, KRAS, CTNNB1のhot spot変異解析を組み合わせて腫瘍内不均一性および腫瘍の発生起源を調べる。
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研究実績の概要 |
卵巣類内膜がんの腫瘍内不均一性について、がん関連遺伝子変異の不均一性をベースに探索しつつ、さらに類内膜がんの発生機序について明らかにすることを目標に研究を進めている。プレリミナリー研究で収集し、がん遺伝子変異パネル検査を行った卵巣類内膜がんサンプルのうち、当該年度は、変異ホットスポットを持つPIK3CA、KRAS、CTNNB1に着目し、これらの遺伝子変異を持つことがわかっているサンプルから、レーザーマイクロダイセクションの手法を用いて、空間的位置関係を考慮しながら腫瘍部分と間質部分を明確に分けてサンプリング(1検体につき12箇所程度)し、DNAを抽出した。非常に微量のDNAからでも変異を検出可能なdroplet digital PCRを用いて、マイクロダイセクションサンプルの変異の有無およびmutant allele frequencyを算出することに成功した。さらに、この中に、卵巣がんと子宮内膜がんの重複症例がいくつか含まれていることに着目した。重複がんの起源、クローナリティについて調べるため、重複がんの子宮内膜がん部位についても、同様にレーザーマイクロダイセクション、droplet digital PCRを行い、検討を行っている。また、CTNNB1変異について、droplet digital PCRによって得られた変異の分布と、免疫染色との整合性について調べるために、現在解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度は、主にサンプリングとデータの収集を中心に行った。レーザーマイクロダイセクション、droplet digital PCRの技術も安定し、十分に解析可能なデータを獲得することができた。当初想定していた通りのペースであり、新たに検討すべき内容の進展も見えてきており、研究の進捗は概ね順調であると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
得られたデータから、不均一性の分布やクローナリティについて、腫瘍部分・間質部分の空間的な位置関係を元に解析を進めていく。必要に応じて、症例・サンプルの追加を行う。さらに、重複がんについて、卵巣部分・子宮内膜部分の変異を詳細に解析し、それぞれの関係性、起源について検討を進めることを目標とする。
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