研究課題
基盤研究(C)
絨毛性腫瘍は、半分が非自己で存在する「妊娠」が原因で発生する希少疾患である。一般的ながんの免疫環境やゲノムプロファイルとは異なるため、本腫瘍に特化した研究や治療が必要である。本研究では、絨毛性腫瘍と前がん状態ともいえる侵入奇胎、胞状奇胎における網羅的ゲノム解析を行い、悪性化に関与する因子を同定する。また、抗癌剤耐性絨毛癌や高hCG分泌例におけるトランスクリプトーム解析を行い、新規の免疫治療標的、悪性化機構を特定し、治療標的を見極める。さらに絨毛癌のPDXモデルを用いて新規治療薬の抗腫瘍効果を検証することで、臨床への応用を進める。