研究課題/領域番号 |
23K08867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伴田 美佳 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (50962718)
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研究分担者 |
佐治 史惠 大阪大学, 医学部附属病院, 技術職員 (40600987)
瀧内 剛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (40733358)
木村 正 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90240845)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | progestin / 卵子 / mtDNA / 生殖補助医療 / Progestin |
研究開始時の研究の概要 |
体外受精において、合成黄体ホルモンであるプロゲスチンを排卵抑制剤として用いるProgestin-primed ovarian stimulation (PPOS)法が近年、急速に普及してきているが、プロゲスチンが卵子及び胚発育に与える影響は十分に検討されていない。本研究では(1)プロゲスチンが卵子に及ぼす作用の解明、(2)PPOS法における最適なプロゲスチンの選択(臨床研究含む)を行うことを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では体外受精において合成黄体ホルモンであるプロゲスチンを排卵抑制剤として用いるProgestin-primed ovarian stimulation (PPOS)法により、①プロゲスチンが卵子に及ぼす作用の解明、②PPOS法で使用する最適なプロゲスチンの選択及び有効かつ安全性の高い治療プロトコルの作成を目的とする。令和5年度ではプロゲスチンが卵子mtDNAの発現量に影響を与え、妊娠転帰が不良となった仮説を証明するために、まず、顆粒膜細胞のmtDNA量と卵子のmtDNA量が逆相関するかをヒト、マウスを用いて検討することを予定していた。 令和5年度はマウスを用いた研究では、PPOS法に模した卵巣刺激方法により回収した卵子を用いて検討することを予定していたが、計画は遅れており現在は今後の解析に向け準備中の段階である。今後、得られたマウス卵子、顆粒膜細胞のmtDNA発現量をHuman Mitochondrial DNA (mtDNA) Monitoring Primer Set (Takara Bio Inc)を用いてqRT-PCRにより測定する予定としている。またヒト検体、主に顆粒膜細胞を対象とする解析については、現在顆粒膜細胞の回収を進めつつ、解析に向けた条件検討を行っている。 また、令和5年度に学会発表で本研究テーマに属する内容を欧州生殖医学会(ESHRE 39th Annual Meeting)において発表を行った(Human Reproduction, Volume 38, Issue Supplement_1, June 2023, dead093.639)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度はマウスでは、PPOS法に模した卵巣刺激方法により回収した卵子を用いて検討し、ヒト顆粒膜細胞の解析を並行して行う予定としていた。実験計画に遅れが生じている原因として、ヒト顆粒膜細胞の解析においては、顆粒膜細胞の回収細胞数が少ない状況下においてもRNA抽出が実施可能な実験系の確立に想定よりも時間を要しており、令和5年度として計画に遅れが生じている状況である。過排卵処理を施したマウスの卵子回収については実験手法は確立しているが、実験準備の期間に時間を要したため、全体的な進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は実験計画が全体的に進捗に遅れが生じた。マウス卵子に関する研究については、速やかに検討を進め、次年度に関しては計画通りに進めていく予定である。ヒト顆粒膜細胞の解析については現在最適な条件方法を検討中であるが、近日、手法につき確立し、予定通り計画を進めていく。採卵処置により回収し得る顆粒膜細胞数が少ない条件下において、解析を遂行するために、解析方法の見直し、またライブラリ調整キットの変更を検討している。
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