研究課題
基盤研究(C)
鉄は、成体や胎児の生命活動に必須の元素である反面、過剰に存在すると細胞や臓器に障害を与えるため、生体内での鉄代謝は厳密にコントロールされている。鉄代謝には様々な因子が関与しており、なかでもヘプシジン-フェロポーチンシステムが中心的な役割を果たしていると考えられているが、その制御機構は完全には明らかになっていない。本計画では特に、母体・胎盤・胎児の三者が関わる複雑な相互作用があるために解析が難しい「母児間鉄代謝」の全容解明を目指し、新たなモデル動物や実験手法を組み合わせた研究を推進する。