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人工知能を用いた高精度LPRD診断支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08906
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 猛司  千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (20422230)

研究分担者 渡邊 雄介  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (00324757)
野村 行弘  千葉大学, フロンティア医工学センター, 准教授 (60436491)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード咽喉頭逆流 / 人工知能 / LPRD
研究開始時の研究の概要

耳鼻科外来患者の10%にも関連すると言われる咽喉頭逆流症(LPRD)は,診断が難しく治療に難渋する場合が多い. 本研究の目的は,咽喉頭逆流の測定を可能とした下咽頭インピーダンス検査により確定診断されたLPRDと非LPRD症例の喉頭内視鏡画像をもとに特徴的所見を検討し,人工知能を用いたLPRD診断支援システムを開発することである.一般外来で診断を可能とするLPRD検査法を開発することができれば,早期に適切な治療を提供でき,過剰なプロトンポンプインヒビターや追加検査に必要な医療費削減に大きく寄与する.

研究実績の概要

咽喉頭逆流症(LPRD)は,胃内容物の逆流が咽喉頭まで到達し,咳嗽・音声障害・咽喉頭違和感・慢性咽頭痛などの様々な症状を誘発する疾患であり,耳鼻科外来患者の10%程度に関与していると言われている。しかし,胸焼けや呑酸などの胃食道逆流症の典型症状を伴わないことが多く,上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎を伴わないことが多く,また,プロトンポンプインヒビターの効果が低い場合もあり,その診断は難しい. 本研究では,喉頭所見を客観的に評価し,LPRD診断を可能とするべく計画された.
問題点の1つは,これまでLPRDの確定診断ができなかったため,特異的なLPRD喉頭所見が不明であった点である. 本研究では,LPRを実際に計測することができる24時間下咽頭インピーダンス検査を用いて,LPRD確定診断症例と,LPRDが否定された症例,さらには無症状健常者のコントロール症例から,特異的なLPRD喉頭所見を特定する. 令和5年度は,LPRD確定診断80症例, LPRDが否定された症例50症例,無症状症例20例を得ることができた.1症例につき,静止画及び動画を撮影し,動的な所見も評価に入れることで,LPRDの特異的な喉頭所見を見つけ出す.
また,別の問題点として,喉頭所見の判断は医師の主観に任されていた事にあった.本研究では人工知能が客観的に解析し,LPRD診断を行うことを目的としている.令和5年度は,今後行うマルチモダリティ深層学習モデルの設計に使用するために,上記症例のアノテーションを実施した. またこれまで実施されていたReflux Finding Scoreも同時に採取し, これまでのスコアリングシステムとの比較もできるようにしている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

LPRを実際に計測することができる24時間下咽頭インピーダンス検査を用いて,LPRD確定診断80症例, LPRDが否定された症例50症例を得ることができ,今後行うマルチモダリティ深層学習モデルの設計に使用するために,アノテーションを実施した.

今後の研究の推進方策

令和6年度もさらに症例を重ね,また既に蓄積しているデータのアノテーションも実施する.またマルチモダリティ深層学習モデルの設計を行う.適宜学習パラメータの最適化を行い,性能の良いものに改良をする.ある程度の手法を確立した後に,100例の症例評価を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 喉頭感覚と音声障害 —LPRD関連慢性咳嗽と音声障害—2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木 猛司,関 洋介,花澤 豊行,北方 敏敬
    • 雑誌名

      喉頭

      巻: 35 号: 2 ページ: 88-92

    • DOI

      10.5426/larynx.35.88

    • ISSN
      0915-6127, 2185-4696
    • 年月日
      2023-12-01
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 特集 GERDを極める [各論 病態と診断] 【Note】咽喉頭逆流症(LPRD)の評価と診断2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 雑誌名

      消化器内視鏡

      巻: 35 号: 5 ページ: 624-626

    • DOI

      10.24479/endo.0000000734

    • ISSN
      0915-3217
    • 年月日
      2023-05-25
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 咽喉頭逆流症/LPRD2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科臨床

      巻: 116 号: 7 ページ: 718-719

    • DOI

      10.5631/jibirin.116.718

    • ISSN
      0032-6313, 1884-4545
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 声帯癌・白板症における咽喉頭逆流症の関与の検討2024

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司、花澤豊行
    • 学会等名
      日本喉頭科学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 喉頭感覚と音声障害-慢性咳嗽と音声障害-2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      喉頭科学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 喉頭感覚入力から考える耳鼻咽喉科領域の慢性咳嗽2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科千葉県地方部会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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