研究課題
基盤研究(C)
本研究により、1.耳小骨連鎖異常症例における固着と離断の鑑別、2.耳小骨固着および離断の定量、3.耳小骨固着および離断の部位同定、以上の術前診断を実現可能とする。この3項目を実現させることで耳小骨連鎖異常の正確な術前病態予測とそれに基づく治療アルゴリズム立案の実現化を可能とする。具体的な例を挙げると耳硬化症の場合、推測されるアブミ骨底板固着の程度によって術前にsmall fenestra stapedectomyとstapedectomyの術式選択が可能となる。また中耳奇形のケースでは、その病変部位により、アブミ骨手術の有無を含めた連鎖再建の術式決定が可能となる。