研究課題/領域番号 |
23K08912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
武田 和也 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90734054)
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研究分担者 |
津田 武 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00778631)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自己反応性抗体 / モノクローナル抗体 / 好酸球性副鼻腔炎 / 慢性副鼻腔炎 / 鼻茸 / アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎 |
研究開始時の研究の概要 |
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎は強い好酸球浸潤を合併した鼻茸を有する原因不明の難治性副鼻腔炎であり、更なる病態解明と新規治療の確立が求められている。鼻茸中では好酸球浸潤とともに免疫グロブリンの産生亢進が認められ、病態形成への関与が示唆される。これまでに申請者らは鼻茸局所の抗体産生に注目し、モノクローナルレベルでの抗体反応性の解析などの研究を行ってきた。その中で、細菌や真菌などの病原体に対する反応性とともに自己反応性を有する抗体が存在するが確認された。本研究では、難治性慢性副鼻腔炎における鼻茸局所の自己反応性抗体産生に着目し、自己反応性抗体の出現機構やその詳細な反応性と病原性について解析を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では慢性副鼻腔炎、特に好酸球性副鼻腔炎に関連する局所自己抗体産生に焦点を当てている。まず、患者の血清を用いて、バイオマーカーとして機能し得るかを検討している。具体的には好酸球性副鼻腔炎の患者血清を用いて、過去に報告のあるdsDNA-IgG抗体、その他の自己抗体として抗ANCA-IgG抗体などの測定を行っている。 局所の反応性を解析するために、好酸球性副鼻腔炎から得た鼻茸式を用いて組替えモノクローナル抗体を作製している。これにより自己反応性抗体の検出の準備をすすめている。同時に、好酸球性副鼻腔炎患者の鼻茸を使用した組織ホモジネートの作成も行っており、自己反応性評価の準備を進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験の条件設定に予想よりも時間がかかっているため
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、患者血清を用いた抗体検査を進行し、バイオマーカーとしての潜在的価値を評価する。さらに、好酸球性副鼻腔炎の患者から採取した鼻茸組織を用いたモノクローナル抗体の作製と組織ホモジネートの製造を継続し、これらの試料が十分に準備でき次第、局所の反応性を評価するための実験を行う予定である。 局所反応性の評価がある程度可能となれば、局所浸潤B細胞の評価をフローサイトメトリーなどを用いて詳細な解析を行う予定である。
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