研究課題/領域番号 |
23K08913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
麻生 沙和 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (30834783)
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研究分担者 |
岡田 昌浩 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20512130)
寺岡 正人 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (40444749)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Cochlear synaptopathy / 内耳虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
雑音下の語音聴取能は認知機能と相関することが判明しており、Cochlear synaptopathy(内有毛細胞と蝸牛神経間のシナプス障害)を予防することが、認知機能低下の予防につながると予想される。Cochlear synaptopathyは加齢、音響障害などで生じることが報告されているが、その障害機序の詳細は未だ不明である。本研究では、一過性内耳虚血によりCochlear synaptopathyが生じるかどうかを検討する。内耳虚血とCochlear synaptopathyの関連を解明することができれば、新たな予防法や治療法につながる可能性がある。
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研究実績の概要 |
雑音下の語音聴取能は認知機能と相関することが判明しており、難聴が生じる以前にCochlear synaptopathy(内有毛細胞と蝸牛神経間のシナプス障害)を予防することが、認知機能低下の予防につながると予想される。 Cochlear synaptopathyは加齢、音響障害などで生じることが報告されている。その障害機序の詳細は未だ不明であるが、グルタミン酸による障害が推定されている。当教室のこれまでの研究結果から、一過性内耳虚血においてもグルタミン酸の過剰放出によるCochlear synaptopathyが生じている可能性が高いと考えられる。そこで本研究では、内耳虚血と Cochlear synaptopathyの関連の解明を目的として、一過性内耳虚血によりCochlear synaptopathyが生じるかどうかを検討している。 本研究では現在、後交通動脈が欠損しているスナネズミの選択的交配を行い、系統維持を行っている。また、同モデルを用いて、両側椎骨動脈を頸部で虚血させることで内耳虚血を誘導し、一過性で聴力が回復する一過性閾値上昇を誘導することができるか、虚血時間の調整を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、後交通動脈が欠損しているスナネズミの選択的交配を行い、系統維持を行っている。また、同モデルを用いて、両側椎骨動脈を頸部で虚血させることで内耳虚血を誘導し、一過性で聴力が回復する一過性閾値上昇を誘導することができるか、虚血時間の調整を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
免疫染色を用いて、内有毛細胞と蝸牛神経間のシナプス数の計測およびシナプスの形態評価を予定している。
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