研究課題
基盤研究(C)
声帯結節、声帯ポリープ、声帯溝症、加齢性声帯萎縮といった疾患により、声嗄れを呈し、QOLを著しく障害されている患者は多い。治療方法として、本邦では全身麻酔下の手術が広く行われ、専門機関に限り、ある程度の音声治療が行われている。一方、現在世界的には音声治療が第1選択で、外科的治療としては低侵襲な外来日帰り手術が主流となりつつある。本研究は、これらの疾患に対する、本邦で現実的かつ治療強度を十分有した、低侵襲な日帰り治療戦略の確率を目指し、最初の一手として音声治療を行ったうえで、効果が不十分な場合には、種々の薬品を用いた声帯内注入術や内視鏡下レーザー手術を行い、その有効性に関する多角的な検証を行う。