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顆粒球細胞外トラップによる難治性副鼻腔炎の病態解明と新規バイオマーカー作成

研究課題

研究課題/領域番号 23K08928
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中丸 裕爾  北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20344509)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / 抗好中球細胞質抗体 / 顆粒球細胞外トラップ / ANCA / 抗好中球細胞質抗体関連血管炎
研究開始時の研究の概要

抗好中球細胞質抗体関連血管炎(AAV)に伴う副鼻腔炎や好酸球性副鼻腔炎は、保存的治療が効果の乏しい難治性副鼻腔炎である。近年、顆粒球細胞外トラップ(ETs)という、好中球や好酸球から放出される網状の物質が過剰に産生されることで自己免疫性疾患などを引き起こすことが判明してきた。
今回の研究では、難治性副鼻腔炎(AAV副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎)症例の検体を用いて、好中球および好酸球のETsを測定することで好酸球性副鼻腔炎やAAVによる副鼻腔炎の診断・疾患活動性に関するバイオマーカーとしての有用性を評価することを目的とする。

研究実績の概要

抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody: ANCA)関連血管炎(AAV)に伴う副鼻腔炎や好酸球性副鼻腔炎は、保存的治療が効果の乏しい難治性副鼻腔炎である。近年、顆粒球細胞外トラップ(extracellular traps: ETs)という、病原微生物を捕捉するために好中球や好酸球から放出される網状の物質が、過剰に産生されることで自己免疫性疾患やアレルギー疾患などを引き起こすことがわかってきた。AAVにおいては腎臓や中耳において好中球ETsが、喘息や好酸球性副鼻腔炎においては好酸球ETsが炎症局所に存在することが報告されているが、鼻副鼻腔における各ETsを定量した報告はない。
今回の研究では、難治性副鼻腔炎(AAV、好酸球性副鼻腔炎)症例の検体を用いて、好酸球、好中球両方のETsの存在および発現レベル値を測定することで好酸球性副鼻腔炎やAAVによる副鼻腔炎の診断・疾患活動性に関するバイオマーカーとしての有用性を評価することを目的とする。
本年は1. 難治性副鼻腔炎(AAV、好酸球性副鼻腔炎)患者を疾患群、一般的な副鼻腔炎(急性副鼻腔炎、非好酸球性副鼻腔炎)患者を対照群として、血液、鼻汁、鼻腔粘膜組織を採取した。また、2. ETsを構成するcell-free DNA、Cit-H3-DNA複合体、MPO-DNA複合体などをELISA法で測定した。
現在、好酸球性副鼻腔炎と通常の慢性副鼻腔炎の鼻汁検体が好酸球性副鼻腔炎16例、通常の副鼻腔炎が7例集まっている。現在までの検討の結果、好酸球性副鼻腔炎と一般的な副鼻腔炎において、ETsの有意差が認められる項目も出てきている。
今後症例を増やし検討を続ける。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

順調に検体が集まっている。今後ANCA関連疾患の検体も集める予定である。

今後の研究の推進方策

今後検体数を増やすとともに、ANCA関連疾患の検体も集めたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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