研究課題
基盤研究(C)
嗅細胞が密集する嗅上皮は障害を受けても、終生にわたる神経再生によって嗅覚はいずれ回復することが期待される。しかし、概日リズムの変化を伴う睡眠障害があっても嗅上皮障害後の再生機構が正常に働き、嗅上皮恒常性が維持されるかどうかについては不明である。本研究では、嗅上皮障害後に新生する嗅細胞に着目し、概日リズムの変化が新生嗅細胞の分化・成熟過程に与える影響を、主に免疫組織学的手法ならびにイメージング手法によって詳細に観察する。この観察を通して嗅上皮の恒常性維持における概日リズムの役割ならびに嗅上皮再生機構を明らかにする。