研究課題
基盤研究(C)
近年、アレルギー性鼻炎患者に抗酸化剤投与や抗酸化物質を含む食物摂取により症状が改善することが報告されているが、IgE刺激によるマスト細胞の脱顆粒反応と酸化ストレスとの関係は十分に理解されていない。研究代表者らは、予備的検討で、時計遺伝子Bmal1が欠損したマスト細胞は、抗酸化遺伝子群の発現が減弱し、IgE刺激による脱顆粒反応が亢進することを見出した。本研究では、時計遺伝子Bmal1による酸化ストレス応答制御を介したIgE刺激によるマスト細胞の脱顆粒反応ならびにアレルギー性鼻炎の病態形成に果たす役割を明らかにし、アレルギー性鼻炎に対する新たな予防や治療法の開発を試みる。