小児難聴を評価する際に用いる聴性行動反応聴力検査(BOA)・条件詮索反応聴力検査(COR)などの聴性行動反応は乳幼児の聴性行動観察検者による主観での評価に頼らざるを得ない検査である。その評価は医療側検者の技量や経験に依存しており、すべての施設が同等で十分な評価ができるとは限らず、結果も不安定なものになる点が問題である。そのため、聴性行動反応の客観的評価が求められてきている。本研究ではマーカーレスの最新モーションキャプターとAI技術を融合させたシステムを開発し、乳幼児の聴性行動反応評価を行い、AI解析による難聴診断および療育過程における聴覚獲得評価の客観的検査法を確立する。
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