研究課題/領域番号 |
23K08950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
菊岡 祐介 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (80871722)
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研究分担者 |
粟飯原 輝人 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(専門教授) (30268619)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 硼素中性子捕捉療法 / BNCT / 耳下腺癌 / LAT-1 / ホウ素中性子捕捉療法 |
研究開始時の研究の概要 |
BNCTは硼素中性子捕捉反応で生じたα粒子を用いた高LET粒子線治療であり,腫瘍細胞に発現するLAT-1(L-type aminoacid transporter 1)を介してホウ素薬剤(BPA)が取り込まれ,その腫瘍内薬剤濃度が治療効果を左右する.今回我々は,組織学的に4割が高悪性度で予後が極めて悪い耳下腺癌の組織型別LAT-1レセプター発現率を計測し,標準治療で治療効果が望めない,手術不能進行および再発耳下腺癌症例のBNCT抗腫瘍効果に関する基礎的な情報を収集し,今後症例数が蓄積されてくるであろう耳下腺癌BNCT症例の治療効果との相関性を考慮する基礎データーを収集する.
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研究実績の概要 |
耳下腺癌の中で予後が極めて高悪性度の組織型(腺様嚢胞癌、粘表皮癌、導管癌)に関して、LAT-1レセプター発現率を計測した。比較対象には口腔癌(扁平上皮癌)を用いた。耳下腺癌全体の陽性率は他研究で報告される腺癌のデータと同様の結果であった。組織型別に陽性率が異なる結果で、検討内では導管癌が特に高い陽性率であった。BNCTで用いるBPAの取り込み効率の点から治療効果はLAT1陽性率に関連すると考えると、耳下腺癌に対するBNCTの抗腫瘍効果が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
耳下腺癌42例および、対照の扁平上皮癌10例の染色および顕鏡を終了し、臨床データから得られる内容との相同性を検討できている
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今後の研究の推進方策 |
頭頸部悪性腫瘍に対するBNCTの治療効果に関する臨床データも収集したうえで、LAT-1陽性率のカットオフ値を策定し、BNCTの適応症例を考察していく
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