研究課題/領域番号 |
23K08958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
坂下 雅文 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (40555455)
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研究分担者 |
木戸口 正典 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (30880132)
高林 哲司 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (70397272)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / 鼻腔細菌叢 / 酪酸 / ビタミンA / レチノイン酸 / tPA |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球性副鼻腔炎はType2炎症が関与する比較的新しい疾患概念であり、病態解明は不十分である。本疾患において凝固系の活性に反して線溶系が不活性であることが鼻ポリープ形成の一因となっている。ビタミンAとその代謝産物レチノイン酸が線溶系に関わるtPA産生を促進する鼻ポリープの分解を促すが、患者組織中ではレチノイン酸が抑制されている。常在細菌叢により産生される酪酸がレチノイン酸代謝に関わることから、鼻腔常在菌からの酪酸産生低下が本疾患の病態のトリガーとなっていると仮説を立て、実験を用いてその関連を解明する。ビタミンA代謝の抑制は鼻腔細菌の酪酸産生能の低下という全く新しい観点に由来することを示す。
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研究実績の概要 |
好酸球性副鼻腔炎はType2炎症が関与する比較的新しい疾患概念であり、病態解明は不十分である。本疾患において凝固系の活性に反して線溶系が不活性であることが鼻ポリープ形成の一因となっている。申請者は、必須ビタミンのビタミンAとその代謝産物レチノイン酸(一連の代謝物をレチノイドと総称する)が線溶系に関わるtissue plasminogen activator (tPA)産生を促進する鼻ポリープの分解を促すものの、患者組織中ではレチノイン酸が抑制されていることを見出した。常在細菌叢により産生される酪酸がレチノイン酸代謝に関わることから、鼻腔常在菌からの酪酸産生低下が本疾患の病態のトリガーとなっていると仮説を立て、実験を用いてその関連性を解明する。本研究では、ビタミンA代謝の抑制は鼻腔細菌の酪酸産生能の低下という全く新しい観点に由来することを示すものである。 好酸球性副鼻腔炎患者の鼻腔で見られた細菌叢には以下の7種の属(Genus)から成る細菌が選出された。(Corynebacterium, Propionbacterium, Prevotella, Staphylococcus, Alloiococcus, Streptococcus, Moraxella)それらの中から酪酸の産生に関わる生成菌をもう一つ分類上の階級を詳しくした種(Species)から候補を同定した。候補菌を培養して酪酸の産生にどの程度関わっているかを確認する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
候補細菌の入手および、その培養技術の確立に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
やや遅れているR5年度の研究はこれまでの期間にそのノウハウを獲得したため、R6年度の実施予定の研究と並行して進めていく。研究計画の予定は当初の予定に修正可能である。
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