研究課題/領域番号 |
23K08967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
三輪 徹 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70535591)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 加齢性難聴 / サーチュイン / MNAM / Sirt1 |
研究開始時の研究の概要 |
脱アセチル化酵素であるSirtuins (SIRT1)は老化及び加齢関連疾患において重要な役割を担っており、内耳においても加齢に伴いSIRT1が減少することが示され、「Sirtuinsの活性化が加齢性難聴予防に効果がある」と考えられてきた。しかしながら、SomeyaらはSIRT1発現減少マウスにおいて加齢性難聴が「逆に」抑制されたことを報告した(Han, 2016)。そこで、本研究においては「加齢性難聴の発症抑制には、SIRT1タンパクの適切な発現量が必要である」という仮説を立て、これを明らかにするために遺伝子改変マウス、さらにはMNAM経路活性化系を用い、実験的に検証する。
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研究実績の概要 |
SIRT1発現量と老化の関連性はControversialであることが報告されており、SIRT1の加齢性難聴に関する効果に関する見解は一様ではなかった。以前の我々の研究より、Sirt1のmRNA発現量とSIRT1タンパク発現量が、加齢性難聴の発症について大きな影響を及ぼすことが予想された。 本研究においては「加齢性難聴の発症抑制には、SIRT1タンパクの適切な発現量が必要である」という仮説を立て、これを明らかにするためにMNAM経路活性化系を用い、実験的に検証している。 現在までにMNAM投与群とMNAM非投与群において、明らかなSIRT1発現量の違い、難聴の発症に関して新たな知見が積みあがってきている。前回の報告ではマウス系統C57BL/6を用いていたが、加齢性難聴発症に別の要因が加わることが指摘されていたため、現在はCBA/Jマウス系統を使用し再実験を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
これまでの検討より、実験の裏付けが済んでいること、実験手技が確立しており、ケアレスミスが少ないことが要因と考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、メタボローム解析を進め、これまでの報告との整合性を確認し学会発表、論文作成を行う予定である。
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