研究課題
基盤研究(C)
音刺激は内耳で電気刺激に変換されるが、そのためにはK+・Ca2+などのイオン動態が重要な役割を果たし、その異常は感音難聴の原因となる。内耳におけるK+及びCa2+のイオン動態分析は主に齧歯類を用いて検討がすすめられてきたが、近年齧歯類と霊長類の間で種差が存在することが明らかとなってきた。本研究においては、齧歯類よりヒトに近い、小型霊長類モデルコモンマーモセットを用いて内耳発生過程におけるK+及びCa2+のイオン動態制御機構に関する検討を行う。本検討により今後のヒトにおける創薬研究・再生医療や遺伝子治療など、感音難聴に対する新規治療法開発につながる基礎的基盤を築くことを目的とする。