研究課題/領域番号 |
23K09007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
谷戸 正樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30284037)
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研究分担者 |
海津 幸子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00325052)
並河 徹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特任教授 (50180534)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高血圧 / 眼圧 / ラット / 緑内障 / SHR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、SHRとSHRspラットの同一個体を長期飼育し、眼圧、血圧、網膜各層の厚さを経時的に測定し、 ① SHRとSHRspラットが緑内障モデル足り得るか ② 両系統において眼圧の違いをもたらす要因は何か ③ 降圧剤投与により血圧をコントロールした場合に眼圧や網膜各層の厚さがどのように変化するか を調べ、加齢に伴い発症・進行する緑内障モデルとしての有用性について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究では、SHRとSHRspラットの同一個体を長期飼育し、眼圧、血圧、網膜各層の厚さを経時的に測定し、①SHRとSHRspラットが緑内障モデル足り得るか,②両系統において眼圧の違いをもたらす要因は何か,③降圧剤投与により血圧をコントロールした場合に眼圧や網膜各層の厚さがどのように変化するか,を調べ、加齢に伴い発症・進行する緑内障モデルとしての有用性について検討する。 高血圧ラット(Spontanoues hypertensive rat, SHR),易脳卒中ラット(SHR Stroke-prone),対照ラット(Wistewr Kyoto rat)の3群について,それぞれ血圧下降薬(ヒドララジン)の経口投与ありなしの合計6群に分け,長期飼育を開始している。飼育中の,体重,血圧,眼圧測定を定期的に行っている。 テイルカフによる血圧測定で,高血圧ラット群,易脳卒中ラット群は対象ラット群よりも血圧が上昇していること,降圧薬投与群では非投与群と比較して,血圧低下が見られる事を確認している。iCare rebound tonometerによる測定で,眼圧についても,飼育期間が長くなる毎に,群間差がみられる傾向が観察されている。ある種のラット群では,血圧と眼圧に有意な関連が見られつつある。現在,約半年間のデータ収集を終えており,順調に実験計画が進行している。今後,あと半年間のデータ収集を終えた後に,血圧と眼圧の関係について統計学的な検討を加える予定である。その上で,Optical coherence tomographyによる視神経乳頭・網膜神経線維層厚想定による眼球形態検査を行う。また,眼球摘出を行い,パラフィン切片を作成し,隅角構造に関する群間差,網膜視神経繊維層厚の群間差を,組織学的に検討する。加えて,血液採取を行い,各種血液生化学データ,酸化ストレス指標の解析を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
条件設定を行った6群のについて,12ヵ月間のラット飼育を行い,血圧,眼圧等のデータを収集することにしている。初年度に約半年間のデータ収集を終えており,研究計画通りに進行していると考えられる。今後,あと半年間のデータ収集を行った後に血圧と眼圧の関連について統計学的な検討を行う。
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今後の研究の推進方策 |
あと半年間の体重,血圧,眼圧に関するデータ収集を続ける。飼育の後は,血液データの生化学的解析,および,眼球の組織学的観察およびOCTによる生体観測を行う。収集したデータ間の関連について統計学的な検討を加え,血圧と眼圧の関連について明らかにしたい。
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