研究課題
基盤研究(C)
本研究の狙いは、既存の血管新生阻害剤とは全く異なるコンセプトによる新規血管新生阻害剤を開発し眼科領域疾患への応用に向けた前臨床試験を実施することにある。血管新生は大きく2つに分けられ、ステップ1では増殖因子等による内皮細胞の増殖と遊走、ステップ2では管腔構造形成を担っている。申請者は、ステップ2にMTA1-S100A4相互作用が重要な役割を担っているという新たな機序を発見し検証してきた。既存の血管新生阻害剤はステップ1を標的としているが、本研究ではステップ2に関わるMTA1-S100A4相互作用を特異的に阻害する化合物を探索し、新規血管新生阻害剤のシード化合物の同定を目指す。