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クリスタリン網膜症治療薬の最適化検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K09058
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

井上 由美  京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (70867481)

研究分担者 池田 華子  京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20372162)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードiPS-RPE / クリスタリン網膜症 / CYP4V2 / シクロデキストリン誘導体
研究開始時の研究の概要

クリスタリン網膜症は日本人に多い進行性の遺伝性網膜変性疾患であり、網膜色素上皮細胞、視細胞の変性と網膜への結晶沈着を特徴とする。我々は、クリスタリン網膜症の病態を解明し、さらにシクロデキストリン誘導体である2-hydroxypropyl-β-cyclodextrin (HPBCD)や2-hydroxypropyl-γ-cyclodextrin (HPGCD)がクリスタリン網膜症の治療薬になり得ることを明らかにした。新たにin vitro及びvivo病態モデルを確立し、既存のシクロデキストリン誘導体や修飾シクロデキストリン誘導体のスクリーニング、投与方法の検討を実施し、化合物の最適化を行う。

研究実績の概要

本研究の目的は、難病であるクリスタリン網膜症への治療が期待されるシクロデキストリン誘導体の最適化である。これまでに患者由来iPS細胞を用い、クリスタリン網膜症の病態を解明しさらにシクロデキストリン誘導体である2-hydroxypropyl-β-cyclodextrin(HPBCDや2-hydroxypropyl-γ-cyclodextrin(HPBCD)がクリスタリン網膜症の治療薬になり得ることを明らかにした。これまでの検討では、現行のシクロデキストリン誘導体では点眼で網膜へは到達するが薬効濃度には不足しており、さらに薬効の得られる投与濃度が非常に高く、副作用の発現が懸念されている。そこで、クリスタリン網膜症のinvitroおよびinvivoモデル確立し、シクロデキストリン化合物の最適化を行う。
1.in vitro病態モデルの確立
CYP4V2遺伝子を標的としたshRNAをテトラサイクリン投与により発現させるシステムを用い、ウイルスベクターを用いて不死化細胞である人網膜色素上皮細胞(ARPE-19)に導入し、CYP4V2遺伝子ノックダウン細胞株を樹立。テトラサイクリン負荷によりCYP4V2遺伝子の発現が減少することを確認した。
2.in vivo病態モデルの確立
Crisperシステムを用いてCYP4V2のマウスオルソログであるCyp4v3のノックアウトマウスを作成した。2種類のCyp4v3遺伝子欠損のヘテロマウスを作成、交配によりホモマウスを獲得。クリスタリン網膜症にみられる網膜色素上皮や網膜外層の変性所見がみられるかを網膜のOCT検査及びERG検査を実施し、検討した。一部の郡を高脂肪食下で飼育し、変性の悪化効果があるかを検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績に記載したと通り、2023年度の研究計画は順調に進展した。

今後の研究の推進方策

2024年度の研究計画では、確立したinvivo病態モデルへのシクロデキストリン誘導体投与実験を実施し、網膜色素上皮細胞変性・網膜変性の抑制、機能低下の抑制効果を確認する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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