• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生体イメージングと網羅的解析によるミトコンドリア面からみた緑内障とその治療法探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K09062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

瀧原 祐史  熊本大学, 病院, 講師 (50640140)

研究分担者 井上 俊洋  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (00317025)
梅本 晃正  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (50620225)
有馬 勇一郎  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (60706414)
水野 秀信  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (00567159)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード緑内障 / 生体イメージング / 網羅的解析 / ミトコンドリア / 網膜循環障害 / 炎症 / 循環障害
研究開始時の研究の概要

日本の中途失明原因第一位である緑内障の病態解明、新たな治療法開発は喫緊の課題である。申請者らは、加齢に伴う網膜神経節細胞のミトコンドリアの機能低下と軸索輸送の脆弱性が緑内障病態に寄与する可能性を報告した。一方、緑内障病態において炎症、循環障害の重要性も報告されている。しかしこれらの内因性、外因性変化の関連については不明な点が多い。そこで本研究では主に生体イメージング、フローサイトメトリー、網羅的解析、機能解析により緑内障モデルマウスでの早期変化を同定し、炎症、循環障害などとミトコンドリア、代謝変化の関連を検討する。そしてこれらの変化のうち、最も早期に生じる変化への特異的な治療介入の探索を行う。

研究実績の概要

日本の中途失明原因の第一位である緑内障の病態解明、新たな治療法開発は喫緊の課題である。申請者らは、加齢に伴う網膜神経節細胞のミトコンドリアの機能低下と軸索輸送の脆弱性が緑内障病態に寄与する可能性を報告した。一方、緑内障病態において炎症、循環障害などの重要性も報告されている。しかしこれらの内因性、外因性変化の関連については不明な点が多い。そこで本研究では主に生体イメージング、フローサイトメトリー、網羅的解析、機能解析などにより緑内障マウスモデルにおいて、炎症、循環障害などとミトコンドリア、代謝変化の関連の検討を目指す。
全身のなかで網膜は代謝が非常に活発な臓器のひとつであり、網膜循環がその代謝を支えている。緑内障患者において、早期に網膜循環障害が生じていることが報告されており、この網膜循環障害が網膜神経節細胞のミトコンドリア障害へつながっている可能性がある。現在までに、網膜神経節細胞を特異的に標識できる遺伝子改変マウスに血管内を標識できる試薬を用いて、2光子励起顕微鏡による網膜循環の生体イメージングを確立した。さらに網膜血管を標識できる遺伝子改変マウスでの網膜循環の生体イメージングにも成功しつつある。Future planとして、まずマイクロビーズ前房内注入などによる緑内障マウスモデルの確立を目指す。そして確立した生体イメージングにより、緑内障マウスモデルでの網膜循環の変化を検討する。加えて網膜における炎症を評価できる生体イメージングを確立し、緑内障マウスモデルで評価する。これらの系を用いて緑内障における網膜循環障害、炎症への治療介入を探索する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までに、網膜神経節細胞を特異的に標識できる遺伝子改変マウスに血管内を標識できる試薬を用いて、2光子励起顕微鏡による網膜循環の生体イメージングを確立した。さらに網膜血管を標識できる遺伝子改変マウスでの網膜循環の生体イメージングにも成功しつつある。

今後の研究の推進方策

まずマイクロビーズ前房内注入などによる緑内障マウスモデルの確立を目指す。そして確立した生体イメージングにより、緑内障マウスモデルでの網膜循環の変化を検討する。加えて網膜における炎症を評価できる生体イメージングを確立し、緑内障マウスモデルで評価する。これらの系を用いて緑内障における網膜循環障害、炎症への治療介入を探索する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Disease-Modifying Drugs Extend Survival in Hereditary Transthyretin Amyloid Polyneuropathy2024

    • 著者名/発表者名
      Ueda M, Misumi Y, Nomura T, Tasaki M, Yamakawa S, Obayashi K, Yamashita T, Ando Y.
    • 雑誌名

      Ann Neurol

      巻: 95 ページ: 230-236

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2023.149397

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 緑内障基礎研究の進め方:生体イメージングとミトコンドリアを軸として2023

    • 著者名/発表者名
      瀧原祐史
    • 学会等名
      第127回日本眼科学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ぶどう膜炎続発緑内障に対するバルベルトインプラント挿入術の成績と危険因子2023

    • 著者名/発表者名
      松村智世、眞名子聖史、高橋枝里、小島祥、瀧原祐史、井上俊洋
    • 学会等名
      第127回日本眼科学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 眼内レンズ挿入眼において瞳孔ブロックにより高眼圧が生じた1例2023

    • 著者名/発表者名
      上田祥太郎、瀧原祐史、小島祥、髙橋枝里、井上俊洋
    • 学会等名
      第39回九州緑内障カンファレンス
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 非器質的視機能障害の診断における片眼遮蔽下と両眼開放下の視野検査同時施行が有用であった症例2023

    • 著者名/発表者名
      木山武大、瀧原祐史、下田健文、浦橋佑衣、髙橋枝里、小島祥、井上俊洋
    • 学会等名
      第30回九州神経眼科セミナー
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 線維柱帯切除術の効果が限定的であった、遺伝性アミロイドーシスによる続発緑内障患者の剖検眼における検討2023

    • 著者名/発表者名
      瀧原祐史、田崎雅義、渡邉隆弘、三隅洋平、野村隼也、中原圭一、藤本智和、小島祥、高橋枝里、植田光晴、井上俊洋
    • 学会等名
      第34回日本緑内障学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 非器質的視機能障害の診断における片眼遮蔽下と両眼開放下の視野検査同時施行の有用性2023

    • 著者名/発表者名
      下田健文、瀧原祐史、浦橋佑衣、高橋枝里、小島祥、井上俊洋
    • 学会等名
      第77回日本臨床眼科学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi