研究課題
基盤研究(C)
難治性潰瘍は治療抵抗性の創傷であり、治癒に長期間を要する。バイオフィルムが増悪因子であり、バイオフィルム除去を目的とした治療が標準的である。我々は、難治性皮膚潰瘍に存在する老化細胞が慢性炎症の要因であり、組織の免疫力低下を招いている点に着目した。本研究は、創面の老化細胞を量的・質的にコントロールすることで組織の免疫機構を正常化し、バイオフィルムの抑制・除去を促進し、創傷を治癒させることを目的としている。既存のバイオフィルム除去方法とは全く異なるアプローチであり、既存の抗バイオフィルム製剤との併用による相乗効果も期待される。