研究課題/領域番号 |
23K09086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
矢澤 真樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60327567)
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研究分担者 |
森 泰昌 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00296708)
野崎 貴裕 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (20734479)
長島 隼人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (20645113)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 血小板 / 再生医療 / 電気特性 |
研究開始時の研究の概要 |
血小板は核を持たないことから、再生医療材料の分野において、臨床応用面で有利である。皮下脂肪組織由来血小板は、iPS細胞由来血小板より、安全面・費用面で、より臨床応用のハードルが低い素材として注目されている。これまでの成果を元に、われわれはは、いち早く皮下脂肪組織由来血小板を創傷治癒薬として臨床応用するため、治験を前提としており、具体的な治験プロトコールの策定・必要な客観的評価基準の確立・治験で使用する脂肪細胞ソースの確保を進めている。本研究では、特に誘導血小板の製品としての品質保証による安全性を担保する技術開発を行い、第一種再生医療等技術として完成させる。
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研究実績の概要 |
血小板には、止血・凝固作用に加え、含有する複数の成長因子による創傷治癒促進作用がある。現在、患者自身の血小板を濃縮する多血小板血漿が臨床応用されているが、その調整は不安的で、効果も一定ではない。近年、iPS細胞や脂肪組織をソースとした血小板作成が可能となり、血小板は核を持たないことから、再生医療材料の分野において、臨床応用面で最も有利であるとされている。皮下脂肪組織由来血小板は、iPS細胞由来血小板より、安全面・費用面で、より臨床応用のハードルが低い素材として注目されている。われわれのこれまでの成果を元に、われわれは、いち早く皮下脂肪組織由来血小板を創傷治癒薬として臨床応用するため、治験を前提としたプロトコールの策定・必要な客観的評価基準の確立・治験で使用する脂肪細胞ソースの確保を進めてきた。本研究では、特に誘導血小板の製品としての品質保証による安全性を担保する技術開発を行い、第一種再生医療等技術としての完成を目指している。 令和5年度は、PRPの物性値による品質評価方法の確立を検討した。健常人のボランティアからPRPを作成し、このPRPを用いて血小板濃度や品質に起因する物性値の変化を検証した。具体的には、機械的特性として粘度、電気的特性として電導率、光学的特性として透過率で検証した。明らかとなった物性値特性をもとに、光学的特性に着目し、PRPに含まれる血小板の濃度や品質評価の効果的な方法を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナによる影響が薄れ、研究機会が確保できるようになったため。
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今後の研究の推進方策 |
PRPの物性値による品質評価方法のとして、光学的な特性に着目することを決定し、健常人のボランティアによるPRPだけでなく、第一種再生医療等技術、つまり再生医療製品としてのPRPを用いて血小板濃度や品質に起因する物性値の変化を検証する。
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