研究課題/領域番号 |
23K09090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
古川 洋志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00399924)
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研究分担者 |
田中 真美 (茂利真美) 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00634156)
有沢 宏貴 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50850707)
渡辺 秀人 愛知医科大学, 分子医科学研究所, 教授 (90240514)
梅本 泰孝 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90465526)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リンパ節移植 / 細胞外基質 / リンパ浮腫 / 組織破砕器 / マイクログラフト |
研究開始時の研究の概要 |
我々は血管吻合を必要としないリンパ節移植術の開発に注力してきたが、動物実験で血管吻合やリンパ管吻合を省略してリンパ節を移植すると、その成績は安定しない。我々が吻合なしでリンパ節移植を行ったところ、28日後の組織学的解析では生着率は 63%であった。そこで我々は臨床で既に使用が始まって いる組織破砕器を用いて、リンパ節の構造を一旦破砕して移植するマイクログラフト法が再 建術式として成立するかを検証することとした。組織破砕器は海外で広く流通している機器を使用するので、手技の再現性が担保され、しかも得られた知見は臨床へ速やかに還元され る。
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研究実績の概要 |
リンパ節を組織破砕器で破砕して懸濁液として移植する試み(マイクログラフト法)、懸濁液のゲル化(コラーゲンとフィブリン)後に、人工真皮併用による移植方法へ研究を進めたが、移植着1週間後の免疫染色では、リンパ節様の構築を認めることがなかった。 検証のため、セルブロック法で移植直前の懸濁液をトリパンブルー染色で観察したが、生きた細胞塊が観察された。死細胞数と生細胞数の比率は17:121、生存率は約88%であった。 そこで期間を4週間と延長し、人工真皮との併用移植と、生理食塩水と人工真皮の移植との比較を実施している段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
移植後の検体での病理組織検討で、未だリンパ組織の確認が免疫染色でできていないため。
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今後の研究の推進方策 |
移植後に細胞が残っているかどうかを検証することとなった。ラットリンパ節由来の細胞をマイクログラフト法で採取後、蛍光色素(CellBrite TM)でラベリングしてから移植し、1週間後摘出段階において蛍光色素で標識された細胞が残っていることを確認することとした。2024年5月5日にラベリングした細胞の移植を行った。
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