研究課題/領域番号 |
23K09093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大澤 昌之 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (70625029)
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研究分担者 |
山本 有平 北海道大学, 医学研究院, 教授 (70271674)
前田 拓 北海道大学, 大学病院, 講師 (80813542)
石井 浩子 北海道大学, 大学病院, 医員 (80923367)
林 利彦 旭川医科大学, 大学病院, 教授 (00432146)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 男性型脱毛症 / 毛髪研究 / NPWT / AGA / 陰圧閉鎖療法 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
禿髪は、様々な原因で毛髪が脱落することで頭皮が露出した状態であり、整容的および心理的に大きな懸念事項となる。現在治療として提供されているミノキシジル外用や毛髪移植には、長期の使用が必要であったり、侵襲が大きいなどの限界があり、より低侵襲に発毛・育毛を促進する治療法の開発が望まれている。局所陰圧閉鎖療法は、血流改善や細胞に対する物理的刺激などの効果により創傷治癒を促進し、形成外科領域で頻用されている。本研究においては、毛周期・毛髪成長に対する陰圧負荷の影響を基礎的に検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
禿髪は、様々な原因で毛髪が脱落することで頭皮が露出した状態であり、整容的および心理的に大きな懸念事項となる。その中でも男性型脱毛症(Androgenic alopecia: AGA)は、円形脱毛症、瘢痕性脱毛症等と並ぶ禿髪の原因疾患である。AGAでは、5α還元酵素によりテストステロンから変換されたジヒドロテストステロンがTransforming growth factor(TGF)-βの発現を誘導し、退行期への移行が促進され、脱毛が生じるとされる。現在治療として提供されているフィナステリド(5α還元酵素阻害薬)内服やミノキシジル(血管拡張薬)内服および外用は長期の継続使用が必要であり、毛髪移植は定着率が低く複数回の手術が必要である等の課題があり、より低侵襲に発毛・育毛を促進する治療法の開発が望まれている。 一方、局所陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy:NPWT)は、血流改善や細胞に対する物理的刺激等の効果により創傷治癒を促進し、形成外科領域で頻用されている。近年、NPWTを適用した創部において、毛髪の成長が促進されるという副次的な発見が報告された。しかし、現象の報告にとどまっており、その詳細の機序に関しては未解明である。本研究は、NPWTを用いて毛周期・毛髪成長に対する陰圧負荷の影響を基礎的に検証することを目的とし、毛髪治療領域において新たな治療法の確立に至る可能性がある研究である。 初年度は、C57BL/6マウスに陰圧負荷を行った際の毛周期の変化を観察し、モデル作成を行った。次年度以降は上記モデルでの遺伝子発現解析や免疫組織化学染色、および圧設定のさらなる調整を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、マウスに陰圧負荷を行った際の毛周期の変化を観察した。本年度はすでに毛髪の基礎研究で毛周期が判明しているC57BL/6マウスを用いてモデル作成を行った。マウス背部にフォームをあて、陰圧負荷をかけたのちの病理組織学的評価を行いながら、圧調整を行った。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本年度に達成できなかった病理組織学的評価等を行う予定である。NPWTが毛髪の退行期移行を遅延させ、成長期を延長させるかを評価するため、NPWTを装着したマウスの皮膚・皮下組織を採取して成長期毛母細胞の増殖を示すKi-67および退行期移行シグナル伝達物質であるAndrogen induced factor(AIGF)、Fibroblast growth factor5(FGF5)、TGF-β等の発現を免疫組織化学染色および遺伝子・タンパク質発現解析にて行う予定である。
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