研究課題/領域番号 |
23K09142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
藤田 真理 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (50405669)
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研究分担者 |
永野 恵司 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60367620)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プレボテラ属細菌 / 定着機構 / 線毛 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病は、歯周組織にバイオフィルム(細菌塊)を形成して定着する細菌によって、惹起および進行する細菌感染症である。また、歯周病は、治療によっても改善がみられず、難治化することがある。最近、口腔常在性細菌であるプレボテラ・ニグレセンス(Prevotella nigrescens)が、難治性歯周炎の病変部に高頻度に検出されることが報告され、本菌の難治化への関与が疑われる。そこで、本研究では、プレボテラ・ニグレセンスの線毛の構造や機能の解析、特に付着対象(受容体)を探索し、歯周病の難治化への関与について考察する。
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研究実績の概要 |
口腔内常在細菌であるPrevotella nigrescensの付着機構の解明ならびに難治性歯周炎における本菌の関与について解明するため、P. nigrescensの線毛を構成するタンパク質、それをコードする遺伝子の同定ならびに近縁種への線毛遺伝子導入を行った。まず、P. nigrescens の標準株(ATCC 33563)の線毛の精製、SDS-PAGEで得られた単一バンドのアミノ酸配列分析を行った。その結果N末端から8残基のアミノ酸配列を同定し、得られた配列から該当するコード遺伝子の配列を見出した。また、得られた遺伝子情報から組換えタンパク質を作製してウサギに免疫し、線毛と反応する抗血清を得た。その抗血清を用いてウェスタンブロット法ならびに菌体表層の線毛様構造物の標識し、免疫電顕で解析を行っている。 並行して、線毛欠損株の作製を試みているが、Prevotella属細菌の遺伝子組み換え実験が難航しているため、Prevotella属に近縁で、遺伝子組換え実験法が確立しているP. gingivalis に、本研究で同定されたP. nigrescens の線毛遺伝子を導入し、機能解析を進めることを試みている。現在クローニングした遺伝子をP. gingivalis(ATCC 33277株)の線毛(FimA、Mfa1)欠損株に導入を試みており、線毛発現は、ウェスタンブロット法および電子顕微鏡観察で確認することを予定している。 この近縁種への線毛遺伝子の導入ならびに機能解析法が確立することで、遺伝子欠失変異株の作製が困難な細菌種の機能解析実験が可能となり、Prevotella属の研究が飛躍的に進むものと期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
線毛遺伝子欠損株の作製が難航しているため。
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今後の研究の推進方策 |
現在、線毛遺伝子欠損株の作製が難航しているため、それに代わる近縁種を用いた機能遺伝子の導入・機能解析法の確立を試みている。
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