研究課題/領域番号 |
23K09155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
入江 太朗 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00317570)
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研究分担者 |
衣斐 美歩 岩手医科大学, 歯学部, 特任講師 (30609665)
佐藤 泰生 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (40244941)
深田 俊幸 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (70373363)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 唾液腺腫瘍モデル / 腫瘍組織発生 / PLAG1 / 腺房細胞 / 唾液腺腫瘍モデルマウス / 唾液腺腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
唾液腺腫瘍の組織発生は依然として十分に明らかにはなっていない。現在の唾液腺腫瘍分類は階層化されていないために病理診断が困難となっており、誤診を招く危険性が放置された状況となっている。これを根本的に解決するために、申請者は唾液腺腫瘍モデルマウスの創出に成功するに到った。これまでに本マウスが腺房細胞癌に類似した上皮性腫瘍を形成することを明らかにしている。そこで本課題では、未解明である唾液腺腫瘍組織発生の全容を明らかにするとともに、特に唾液腺腫瘍幹細胞の役割や機能に焦点を当てて、本唾液腺腫瘍モデルマウスを解析することにより、唾液腺腫瘍の初期組織発生機構の包括的理解を目指す。
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研究実績の概要 |
①:唾液腺腫瘍モデルマウスの胎生期唾液腺器官培養系における時期・部位特異的唾液腺腫瘍誘導とその形態学的解析について 唾液腺導管上皮細胞のみにPlag1遺伝子を過剰発現するマウス(Sox9CreERT2; Rosa-CAG-z-Plag1-EGFPマウス)を作製し、このマウスの胎生期の唾液腺の器官培養系を立ち上げ予備実験を進めている。我々が作製したPlag1遺伝子を過剰発現するノックインマウスはPlag1遺伝子が過剰発現すると共にGFPを発現する様に設計されている。胎生期マウス唾液腺器官培養系にtamoxifenの添加をすることで、胎生期唾液腺上皮成分のbud部がGFP陽性を示すことを既に確認済ではあるが、現時点では4日以上器官培養を継続することが困難な状況となっている。それを打破すべく、昨年末に理化学研究所生命機能化学研究センター器官誘導チーム辻 孝先生のラボにお伺いし、唾液腺原基器官培養の技術移転のご指導を頂いた。現在、それについて検討中である。 ②:唾液腺腫瘍モデルマウス胎生期器官培養系における時期・部位特異的唾液腺腫瘍誘導下における腫瘍幹細胞の系譜追跡について 元関西医科大学 上野教授より既に供与の承諾を得ていた多色細胞系譜追跡法を可能とするレインボーマウス(Creが発現することによりランダムにGFP, mCerulean, mOrange, mCherryが発現するfloxマウス; Rosa26-rainbow)について、学内での受入れの承認手続きを完了し、昭和大学から同マウスの凍結精子を送って頂き、本学において個体復元が完了し、現在、同マウスの系統の維持が可能な状況となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
用いる実験系の更なる深化に必要な技術の取得・情報収集や必要な材料の準備を進めることができた。現在までの進捗状況は概ね順調と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
①唾液腺腫瘍モデルマウスの胎生期唾液腺器官培養系における時期・部位特異的唾液腺腫瘍誘導とその形態学的解析、①唾液腺腫瘍モデルマウス胎生期器官培養系における時期・部位特異的唾液腺腫瘍誘導下における腫瘍幹細胞の系譜追跡について計画通りに進めていく予定である。
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