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臨床応用に向けた歯周病細菌特異抗菌薬の候補化合物の構造展開

研究課題

研究課題/領域番号 23K09159
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関大垣女子短期大学

研究代表者

吉田 康夫  大垣女子短期大学, その他部局等, 教授 (10315096)

研究分担者 加藤 悦子  東洋大学, 食環境科学部, 教授 (00355752)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード歯周病 / Salivary Multi Test / 抗菌薬 / 構造展開
研究開始時の研究の概要

代表的な歯周病細菌であるPorphyromonas gingivalisの必須タンパク質を阻害する、同菌の特異的抗菌薬を開発することを目的として本研究課題を立案した。
既に先行研究で、数個の候補化合物が得られているが、低濃度では十分に作用しない等の問題点がある。この問題を克服するため、本研究課題の目的を次の3点に定めて、研究を遂行する。①候補化合物の合成展開を行い、さまざまな化学修飾によって、目的に叶う誘導体を発明する。②必須タンパク質と候補化合物の結合をX線結晶構造解析にて明らかにする。③ヒト上皮細胞を用いた毒性試験を行い、臨床応用を前提にしたP. gingivalis特異的抗菌薬の開発を行う。

研究実績の概要

本研究では歯周病細菌の不活化に関与する候補化合物を用いて、抗菌効果を検討するものである。東洋大学食環境科学部の加藤博士の協力を得て、1000種類以上のフッ化物ライブラリーから、歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalisのATP産生に関わる酵素の阻害化合物の探索を行い、候補化合物の同定を試みた。本実験では第一段階として、すべてのフッ化化合物から、NMRを用いて酵素と結合する化合物を114種類スクリーニングした。同定にはNMRのスペクトルの変化量を用いた。この結果は酵素と化合物の結合を示唆する。
次の段階として、同歯周病原細菌に対して抗菌効果を検討した。最終濃度を1.5 mMで同菌の発育阻害を検討した結果、効果を示した7つの化合物を同定した。その7つの化合物を同農で、代表的な口腔レンサ球菌であるStreptococcus gordoniiに対する成育抑制効果を検討したところ、4つの化合物で同菌に対する発育抑制効果を示さず、歯周病原細菌P. gingivalisに特異的に抗菌効果を示すことが示唆された。それらの化合物の最小発育阻止濃度を、6種類の口腔細菌(P. gingivalis, S. gordonii, Actinomyces naeslundii, Streptococcus mutans, Aggregatibacter actinomycetemcomitans, Fusobacterium nucleatum)と2種類の一般細菌(Staphylococcus aureus, Escherichia coli)で求めたした。
さらに、本年度は評価をヒトに拡げるための予備実験を行った唾液をもちいたSalivary Multi Testを使用した、ヒトにおける予備実験で、測定環境や測定法の検討、唾液の保存状態等の検討を行い、現在解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度、大学を移動し、それにともなう研究環境の変化のため。

今後の研究の推進方策

唾液をもちいたSalivary Multi Testの検討をさらに拡大し、本年度はヒトに拡げるための予備実験を行う予定にしている。さらに、測定環境や測定法の検討、唾液の保存状態等の検討を深め、実用的測定のための準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 歯周病原細菌Porphyromonas gingivalis 由来酢酸キナーゼと阻害化合物との構造評価2023

    • 著者名/発表者名
      高谷嵐之介、赤羽根健生、池田和由、吉田康夫、加藤悦子
    • 学会等名
      第23回日本蛋白質科学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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