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神経ペプチドCGRPの機能解析に基づく新規歯周組織再生療法開発への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 23K09182
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

三木 康史  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10598395)

研究分担者 北村 正博  大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (10243247)
柏木 陽一郎  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (20598396)
三浦 博己  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30219589)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードCGRP / 歯根膜神経 / 歯周組織再生 / 新規機能性足場材 / RAMP-1
研究開始時の研究の概要

感覚神経終末から分泌されるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)は、骨形成を促進することが報告されている。しかしながら豊富な感覚神経ネットワークを有する歯周組織でのCGRPの役割は、未だ詳細に検討されていない。本研究では、遺伝子ノックアウトマウスを用い、歯周組織におけるCGRPの機能を解明する。さらに、CGRPを誘導する作用があると報告されている金属を加工し、細胞生存、形態、機能の維持に、より適切な材質・作製条件を検討することで、歯周組織再生治療における新規機能性足場材の開発を目指す。

研究実績の概要

CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は37個のアミノ酸で構成される神経ペプチドで末梢神経終末から分泌される。CGRPには、血管の拡張作用があり、局所の炎症反応に関与していると考えられているが、近年感覚神経終末から分泌されるCGRPは、骨形成を促進することが報告されている。歯周組織における創傷治癒や再生において重要な役割を果たしている歯根膜は、豊富な感覚神経支配をうけ、CGRP陽性神経が多く発現していることが明らかとなっている。骨代謝に関連する報告の多いCGRPに着目し、同分子が歯周組織における硬組織代謝や組織の修復・再生にどのような役割を果たしているのかを学術的「問い」とし、申請者はこれまでに、CGRPが歯根膜細胞の硬組織形成細胞の分化を促進すること、歯周組織の破壊・治癒過程でCGRP陽性神経の発現が変動することを報告してきた。本年度は、組織学的な治癒過程が確立している抜歯窩の治癒過程に着目し、同治癒過程におけるCGRPの発現についての検討を行った。すなわち抜歯後1,3,7,14,21日後の抜歯窩の組織切片を作製し、抗CGRP抗体の免疫染色を行い、治癒過程におけるCGRPの発現動態の変化の検討を行った。その結果、抜歯窩治癒過程で抜歯窩にCGRP陽性神経が出現することが明らかとなった。抜歯後の治癒過程のCGRPの発現変化を検討することで、同分子が骨代謝に及ぼす影響がより明らかなとなることを期待し、今後とも研究を遂行していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

CGRP陽性神経が抜歯窩の治癒過程で発現し、その発現が変動する傾向にあるところまでは、明らかとなった。組織学的に治癒過程が確立している系でCGRPの発現が確認できており、まだまだではあるが、一定の結果は得られたものと考えている。しかしながら、定量解析に至っていない。

今後の研究の推進方策

抜歯後の治癒過程におけるCGRPの発現変動を検討する。また同時に三叉神経節におけるCGRPの発現を検討を行う。その後CGRP受容体シグナルの入らないRAMP-1遺伝子欠損マウスにおいても同様の実験を行い、CGRPの発現変動を検討し、組織学的にどのような治癒の差がでるか否かの検討を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Calcitonin gene-related peptide regulates periodontal tissue regeneration2024

    • 著者名/発表者名
      Miki Koji、Takeshita Noboru、Yamashita Motozo、Kitamura Masahiro、Murakami Shinya
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 14 号: 1 ページ: 1344-1344

    • DOI

      10.1038/s41598-024-52029-z

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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