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ヒト味細胞分化に必須な遺伝子の網羅的同定 ~ES/iPS細胞より味蕾の分化誘導法の開発~

研究課題

研究課題/領域番号 23K09214
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

川村 文彦  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (10757074)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード味覚再生 / 分化誘導 / CRISPRスクリーニング / 味蕾 / オルガノイド / 共培養 / 内皮細胞 / 再生医療
研究開始時の研究の概要

ヒトの味覚の様々な研究や再生医療への利用を考えると、ヒトの味細胞、味蕾オルガノイドを大量生産する技術確立が望まれる。本研究では、マウス味細胞の分化誘導法を応用し、ヒトiPS細胞からヒト味細胞の大量生産につながる効率的な分化誘導法を開発する。方法は、ゲノム編集で 網羅的に目的遺伝子を探索するCRISPRスクリーニング法を用いる。これまでの分化誘導法の開発は、順番に手掛かりのある遺伝子の発現調整を試していくものだったが、CRISPRスクリーニング法は一度に数千種類の遺伝子をノックアウトすることで、どの遺伝子が味細胞誘導を促進するのか迅速に確実に探索することができる。

研究実績の概要

マウス舌上皮から味蕾幹細胞を採取し、味蕾オルガノイドを作成、増殖培養する技術の再現性を高めた。また、味蕾オルガノイドを3次元で大量培養する技術を会得した。野生型のマウスだけでなく、全身の細胞が緑色蛍光タンパクを発現するグリーンマウスでも同様に味蕾オルガノイドを作成した。

ヒトiPS細胞から血管内皮細胞を分化誘導した。内皮細胞に特異的に発現するCD31(PEACAM-1)、von Willebrand因子、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、CD144(VE-cadherin)、CD141(トロンボモジュリン)の発現を確認した。このヒトiPS細胞由来血管内皮細胞とマウス味蕾オルガノイドを共培養し、味細胞の増殖と特異的遺伝子の発現を向上させる。また、マウスES細胞やヒトiPS細胞から味細胞に分化誘導する際も、ヒトiPS細胞由来内皮細胞を共培養して細胞増殖能や分化誘導能の向上を図る。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度の4月に味覚研究の場所と想定していた京都大学との業務契約が切れ、その後は福島県立医科大学医学部血液内科学講座に移った。血液腫瘍や血管内皮の研究が主な業務となり、味覚研究をする機会が減ってしまった。また、第一子が生まれ育児休暇も取ったので研究する時間も減少してしまった。

今後の研究の推進方策

今年度は7月から兵庫県にある東洋食品研究所で研究員として働くことになった。契約は3年間である。ここでは味覚研究にエフォート80%くらい割くことができるので、遅れた分を取り返す。京都大学も近いので共同研究を行い、CRISPR screeningを実施して味細胞の分化誘導因子を見つけたい。
また、以前働いていた関西医科大学では味覚受容体が発現している小腸オルガノイドの研究を行っている。こことも共同研究を実施し、味蕾どの味質受容の違いを比較して解析し、味覚機能の評価系構築の材料にしたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オルガノイド血管網構築のためのiPS細胞由来血管内皮細胞の作成2024

    • 著者名/発表者名
      川村文彦、本田剛一、池添隆之
    • 学会等名
      第46回日本決戦止血学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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