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フェロトーシス抑制効果の骨形成に対する作用機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K09216
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

渡邊 郁哉  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (00274671)

研究分担者 バラネザハド 有礼左  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (00608870)
阿部 薫明  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40374566)
尾立 哲郎  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (70513167)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードフェロトーシス / 細胞死 / エラスチン / 骨再生
研究開始時の研究の概要

近年のアポトーシス研究の進展に伴い、非アポトーシス型細胞死が、炎症や虚血性再潅流傷害などの病理的な状況で、重要な働きをしていることが相次いで報告され、疾患と細胞死との関連に注目が集まっている。がん遺伝子のひとつで、RASタンパクを作り出すRas 遺伝子を高発現するがん細胞の鉄依存性の細胞死様式として、2013 年に「フェロトーシス」が提唱された。フェロトーシスは癌や心不全に及ぼす影響を示すために、多くの研究が行われてきた。しかし、フェロトーシスが骨および骨形成に及ぼす影響を調査した報告はあまり行われていない。そこで本研究ではフェロトーシス抑制効果が骨形成に対する作用機序を解明する。

研究実績の概要

実験では骨芽細胞(MC3T3-E1)に対するエラスチンの効果を検証した。文献によれば、フェロプトーシス(調節壊死)経路によって誘導される細胞死は、エラス チンによって誘導される可能性がある。したがって、骨芽細胞MC3T3E1に対するエラスチン(フェロプトーシスの細胞死誘導剤)の効果を評価するための系統的な細胞研究を行った。研究結果は、エラスチンがMC3T3-E1骨芽細胞への細胞死を誘導し得ることを確認した。これは他の細胞についての他の研究者報告と同様であった。25μMエラスチンは細胞に大量の細胞死を引き起こした。細胞増殖試験では、50μMエラスチンが6時間でほぼ100%の細胞死を起こすことを確認した。5 および10μMのエラスチンは、12時間から24時間後に部分的な細胞死を起こした。今後はLipoxstatin-1は、癌細胞におけるフェロプトーシス経路の細胞死抑制剤としてよく知られており、MC3T3E1骨芽細胞にもこの試薬を使用し、細胞生存率試験でエラスチンによって誘発される細胞死に影響を与えるかを検証する。 培養した骨芽細胞および0、1、2、5、10、25および50μMのエラスチンを各実験条件に24時間添加した。その後、エラスチン、培地および5μMの Lipoxstatin-1を24時間使用してLipoxstatin-1の細胞死抑制または細胞死回復効果を調べる。また、Lipoxstatin-1の使用量を変化させた場合の効果についても検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

フェロプトーシス(調節壊死)経路によって誘導される細胞死は、エラスチンによって誘導されるとことが解かった。

今後の研究の推進方策

Lipoxstatin-1は、癌細胞におけるフェロプトーシス経路の細胞死抑制剤としてよく知られており、MC3T3E1骨芽細胞にもこの試薬を使用し、細胞生存率試験でエラスチンによって誘発される細胞死に影響を与えるかを検証する。培養した骨芽細胞および0、1、2、5、10、25および50μMのエラスチンを各実験条件に24時間添加し、その後、エラスチン、培地および5 μMのLipoxstatin-1を24時間使用してLipoxstatin-1の細胞死抑制または細胞死回復効果を調べる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] A novel thermos responsible hydrogel composite: Controlled by infra-red irradiation2023

    • 著者名/発表者名
      S. Abe, M. NNesabi, S. Safaee, E. Seitoku, Y. Yato, A. Hyono, K. Nakanishi, Y. Era, M. Nakamura, T. Kusaka, A. Valanezhad, T. Takada, and I. Watanabe
    • 雑誌名

      Molecular Crystals and Liquid Crystals

      巻: 755 号: 1 ページ: 1-7

    • DOI

      10.1080/15421406.2023.2194600

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Aluminum-Doping Effects on the Electronic States of Graphene Nanoflake: Diffusion and Hydrogen Storage Mechanism2023

    • 著者名/発表者名
      Tachikawa Hiroto、Izumi Yoshiki、Iyama Tetsuji、Abe Shigeaki、Watanabe Ikuya
    • 雑誌名

      Nanomaterials

      巻: 13 号: 14 ページ: 2046-2046

    • DOI

      10.3390/nano13142046

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Density functional theory study on the interaction of C<sub>60</sub> fullerene with PCBM2023

    • 著者名/発表者名
      Abe Shigeaki、Tachikawa Hiroto、Iyama Tetsuji、Safaee Sirus、Nesabi Mahdis、Valanezhad Alireza、Watanabe Ikuya
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Applied Physics

      巻: 63 号: 1 ページ: 01SP31-01SP31

    • DOI

      10.35848/1347-4065/ad0305

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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