研究課題/領域番号 |
23K09220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
吉田 光希 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30453260)
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研究分担者 |
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
原田 文也 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30824205)
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90260819)
植原 治 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00709248)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯髄 / 歯根膜 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト抜去歯由来歯髄細胞と歯根膜細胞とを用いて、歯髄細胞、歯根膜細胞、歯根膜細胞の培養上清で培養した歯髄細胞それぞれにおいてエクソソームを回収し、網羅的なmiRNA解析及びプロテオーム解析を行う。これらによって、歯根膜培養上清中のどの因子が歯髄細胞を歯根膜様細胞へと分化誘導する為に必須なのかを同定する。
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研究実績の概要 |
近年、歯の支持組織である歯根膜再生に向け、歯根膜幹細胞を応用した細胞シートの研究が進められている。歯髄にも歯髄幹細胞があり再生医療への応用研究が進められているものの、どちらの幹細胞も、歯根膜や歯髄に占める割合が少ないという課題がある。歯根膜と歯髄は間葉系組織から構成されており、線維芽細胞を主体とした複数の細胞集合体であることや、幹細胞が存在する等の共通点もある。そこで、幹細胞を含む歯髄全体の細胞を歯根膜様細胞へ誘導するという発想に至った。その方法として、歯根膜細胞の培養上清で歯髄細胞を培養することで歯根膜様細胞へ誘導することが可能になるのではないかという仮説を立てた。ただし、歯根膜と歯髄は形態や機能に違いもあることから、その違いを明らかにする必要がある。 細胞の培養上清には、細胞から分泌される細胞外小胞のエクソソームが含まれており、エクソソームは細胞の分化に影響を及ぼすことがわかっている。そこで本研究では、まず、ヒト抜去歯から歯髄細胞と歯根膜細胞を同時に採取し、培養する。その後、歯髄細胞と歯根膜細胞の培養上清からエクソソームを回収し、エクソソームの網羅的解析を行う。これらによって、培養上清中のどの因子が歯髄細胞を歯根膜様細胞へと分化誘導する為に必須なのかを同定することが可能となる。 今年度は、エクソソームの網羅的解析を行う予定であったが、同一抜去歯から歯髄細胞と歯根膜細胞を同時に採取し、培養することが難しく、網羅的解析を行うことができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は、エクソソームの網羅的解析を行う予定であったが、同一抜去歯から歯髄細胞と歯根膜細胞を同時に採取し、培養することが難しく、網羅的解析を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、エクソソームの網羅的解析を行うために、同一抜去歯から歯髄細胞と歯根膜細胞を同時に採取し、培養を行い、充分な数の検体を回収した上で網羅的解析を行う予定である。
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