研究課題/領域番号 |
23K09240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
秋山 仁志 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (60231841)
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研究分担者 |
赤間 亮一 日本歯科大学, 生命歯学部, 医療職員 (00469454)
小倉 晋 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30386263)
竹井 潤 日本歯科大学, 生命歯学部, 医療職員 (30868790)
八田 みのり 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (80642909)
原 麻衣子 日本歯科大学, 生命歯学部, 臨床講師 (80868787)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 開磁路型磁石 / パーマロイ / センダスト / 磁気シールド / 歯科インプラント / 磁性アタッチメント / 磁気シールドシステム / インプラントオーバーデンチャー |
研究開始時の研究の概要 |
開磁路型磁石の漏洩磁場がWHOやICNIRPの安全基準値以下となる磁気シールドを製作し、義歯床内面に組み込んだ磁気シールドで覆われた開磁路型磁石と顎堤粘膜下に位置するキーパー部との間で顎堤粘膜を介在した状態で磁石吸引力を発揮する開磁路型磁性アタッチメント・磁気シールドシステムを開発し、その有効性に関して、上下顎全部床義歯での開磁路型磁性アタッチメント・磁気シールドシステムの組込部位でみた漏洩磁場・磁石吸引力を検証する。
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研究実績の概要 |
義歯床内面に組み込む開磁路型ネオジム磁石構造体は、㈱愛知製鋼と共同開発し、直径4㎜、×高さ1.5㎜(N40)、直径3㎜×高さ2㎜(N52)、直径4㎜×高さ2㎜(N55)の3種類を試作した。パーマロイは、低保磁力かつ高透磁率があり、磁気シールド効果が高く、交流の抵抗を高める効果があり、パーマロイによる磁場シールドキャップは、㈱オータマと共同開発し、2種類、計8個試作した。センダストは、透磁率の高い軟磁性体であり、センダストによる磁気シールドキャップは、㈲クマノと共同開発し、計4個試作した。パーマロイ、センダストを使用して磁石構造体周囲の漏洩磁場を180度方向で低減させる磁気シールド装置を試作することができた。低周波磁場シールドは検討を試みたものの、各種電子機器の外部磁界の影響を低減させるシート状の高透磁性率のナノ結晶軟磁性材料であるため、磁場シールドキャップの試作は困難であった。磁気シールド装置と磁石構造体との間隙はシリコン印象材にて固定した。1㎜程度の疑似顎堤粘膜が介在した状態で、開磁路型磁石構造体の吸引力を発揮する歯科用開磁路型磁性アタッチメントと磁気シールド装置から構成されるシステムを開発することができた。磁力測定を行うために、㈱日本電産シンポ製デジタルフォースゲージFGP-2に取り付ける専用アタッチメントアダプターを試作した。上下無歯顎解剖学模型(㈱ニッシン、G10-TP75)の犬歯相当部にインプラント体を2本埋入し、キーパー付カバースクリューをインプラント体に装着した。無歯顎解剖学模型を印象採得後、石膏模型を製作し、半調節性咬合器に付着後、通法に従い、上下全部床義歯を製作した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
義歯床内面に組み込む開磁路型ネオジム磁石構造体は、㈱愛知製鋼と共同開発し、直径4㎜、×高さ1.5㎜(N40)、直径3㎜×高さ2㎜(N52)、直径4㎜×高さ2㎜(N55)の3種類を試作した。パーマロイによる磁場シールドキャップは、㈱オータマと共同開発し、2種類、計8個試作した。センダストによる磁気シールドキャップは、㈲クマノと共同開発し、計4個試作した。パーマロイ、センダストを使用して磁石構造体周囲の漏洩磁場を180度方向で低減させる磁気シールド装置を試作することができたため、本研究課題の進捗状況について、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策として、漏洩磁場測定のための専用固定装置の製作を行う。対象物の空間磁界分布を自動測定するシステムと3Dグラフ、磁気ベクトル表示等、磁気分布可視化ソフトで構成される3次元フィールドマグネットアナライザー(㈱東洋磁気工業、日本)を用いて、3軸アクチュエーターを使用し、制御分解能は10um 位置再現性は20um以下の精度下で、令和5年度に試作した各種開磁路型磁性アタッチメント・磁気シールドシステムの漏洩磁場を測定する。
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