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顎矯正手術の骨再生過程における影響因子に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K09242
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関松本歯科大学

研究代表者

栗原 祐史  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (90514969)

研究分担者 李 憲起  松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (60350831)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード骨再生医療 / 顎矯正手術 / 生体吸収性材料
研究開始時の研究の概要

近年、顎矯正手術における骨接合に、一定期間経過後に体内にて分解・吸収される生体吸収性プレートの適用が有用とされている。しかしながら、本プレートの主成分であるポリL乳酸の分解過程による炎症反応や炎症サイトカインの免疫応答が骨接合部の骨再生にどのような影響を与えるかについてのメカニズムは明らかではない。そこで本研究では、これらのメカニズムを解析し、骨再生部の炎症反応を抑制することによる効率的で安定した骨再生治療法の開発を目指す。

研究実績の概要

本研究は、顎矯正手術における生体吸収性プレートの分解産物が骨再生あるいは骨のリモデリングに対して影響するかどうかについてのメカニズム解析である。2023年度は免疫正常ラット骨欠損モデルを用いて、骨再生過程における生体吸収性材料と炎症反応の影響について検討を行った。はじめに、SDラット(雄性、8週齢)を使用し、ラットの下顎角を露出させ、直径5㎜の骨を開削し、ラット下顎角骨欠損モデルを作製した。骨欠損群(control群)と骨欠損部をポリ-L-乳酸プレートで被覆した群(PLLA群)に分け、Day 1,3,7,28における欠損部に得られた新生骨組織を採取し、qRT-PCR法でIL1β,IL6などの炎症性サイトカイン関連遺伝子の発現量を比較した。その結果、Day1、3にIL1-β、IL-6のmRNA発現の亢進を認めたが、Day7,28では炎症サイトカイン関連遺伝子の発現には差を認めなかった。これらの結果から、手術時の炎症反応は認めるものの、プレートが挿入され、周囲組織との接触により炎症反応が誘発される可能性は低いと考えられた。今後は吸収性プレートの分解過程における炎症変化について検証するとともに、SDラットBM-MSCsおよび皮質骨由来間葉系間質細胞を用い、細胞密度が1.5×104cells/cm2となるように自発的スフェロイド形成し、培養開始24と72時間後の培養上清からELISAで細胞生存と成長関連因子、特にIGF-1、HSC70、HIF-1の変化を経時的に観察していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

吸収性プレート挿入時および挿入後の炎症変化は確認できたが、ポリL乳酸の分解過程の炎症変化についての検証に至っていない。これは生体内でプレートが分解するまでの期間が長いためであり、invivoでは来年度に検証を行う予定である。

今後の研究の推進方策

invivoと平行してinvitroにおける骨芽細胞あるいは破骨細胞への乳酸の影響について検討を行っていく。具体的には、免疫組織化学の解析より変化の見られるポイントを絞り込み、IGF-1、HIF-1、HSC70および炎症サイトカインと骨芽細胞および破骨細胞分化との関係を明らかにする。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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