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1細胞解析を応用した抜歯窩間葉系幹細胞の同定とその臨床応用に向けた基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K09275
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

國友 由理  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (30837381)

研究分担者 大野 充昭  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
北川 若奈  岡山大学, 大学病院, 医員 (10908669)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード1細胞解析 / 抜歯窩 / MRONJ / 間葉系幹細胞
研究開始時の研究の概要

本研究では「抜歯窩治癒過程の分子細胞メカニズムを解明し,抜歯後の骨吸収/骨再生を制御すること」を最終目的に,1scRNA-seq解析を用いてDS-MSCsを同定し,2in silico, in vivo, in vitroの多角的なアプローチでDS-MSCsの特性を理解する.さらに,3MRONJモデルマウスを用いてDS-MSCsの挙動解析を行い,MRONJの病態に迫るとともに,4DS-MSCsの移植実験により,幹細胞を基軸としたMRONJに対する新たな治療法の確立に繋げる.

研究実績の概要

本研究では「抜歯窩治癒過程の分子細胞メカニズムを解明し,MRONJの新たな治療法を開発すること」を最終目的に,scRNA-seq解析を用いて抜歯窩間葉系幹細胞 (Dental Socket Mesenchymal Stem Cells: DS-MSCs)を同定する.そして, MRONJモデルマウスを用いて DS-MSCsの挙動解析を行い,MRONJの病態を明らかにし,MRONJに対する新たな治療法を開発することを目標としている.
2023年度は,顎骨と大腿骨の違いを明らかにすることを目的に,8週齢のマウスの下顎骨および大腿骨を回収し,血球系細胞をソーターにて除去後,10X社のキットを用いて1細胞解析 (single cell RAN-sequencing: scRNA-seq)を行ったデータを用いて,データ解析を行った.その結果,大腿骨の間葉系細胞の多くはCxcl12を高発現しているCXCL12-Abundant Reticular (CAR)細胞で有るが,顎骨には,このCAR細胞はほとんど存在しないことが明らかとなった.
また,MRONJマウスの顎骨の状態を正確に把握するため,走査型顕微鏡 (SEM)にて顎骨の詳細な解析を行った.具体的には,マウスにZoledronic Acid HydrateとCyclophosphamide (ZA/CY)を3週間投与 (2回/週)し,上顎第一臼歯を抜歯した後,ZA/CYを2週間投与しMRONJ様モデルを作製した.組織を回収し,走査型顕微鏡 (SEM)にて抜歯窩周囲の歯槽骨の表面構造をZA/CY非投与の健常群と比較検討した.その結果,MRONJ様モデルの抜歯窩周囲の歯槽骨では,健常群と比較し,骨にクラッキングが多数観察された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

scRNA-seq解析からもいくつかデータが出てきており,概ね順調に進展していると考える.

今後の研究の推進方策

scRNA-seq解析において,Trajectory解析や,Ligand-Receptor解析などを行い,抜歯窩に特異的に存在する細胞の同定を試みる.また,MRONJモデルマウスにおける1細胞解析の準備も進めていく予定である.しかし,組織学的解析からMRONJモデルマウスの抜歯窩の細胞数は明らかに少ないことがわかっている.そのため,モデル構築には時間を有すると考えている.
また,MRONJモデルマウスのSEM解析実験に関して,まだサンプル数が少ないため,今後サンプル数を増やして解析を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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