研究課題/領域番号 |
23K09279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高橋 陽助 長崎大学, 病院(歯学系), 医員 (00909187)
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研究分担者 |
玉田 泰嗣 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (50633145)
佐々木 誠 岩手大学, 理工学部, 准教授 (80404119)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 食塊形成能力 / 嚥下内視鏡 / 摂食嚥下 / 筋活動 |
研究開始時の研究の概要 |
安全かつ円滑な固形物の嚥下には、食塊形成能力と定義される粉砕・まとまり・濡れの3条件が必要である。嚥下内視鏡検査は、普段摂取している食事を被検食品として使用でき、咽頭部における嚥下直前の食塊を観察可能なため、食塊形成能力の評価には最適である。しかし、現状では一部の医療機関のみで可能な検査である。そこで、これまで行ってきた多チャンネル筋電計を用いた嚥下機能評価を発展させ、嚥下内視鏡検査所見と筋電図波形のパターンを学習した人工知能により、筋電図の情報のみから食塊形成能力の3条件すべてを評価可能にするシステムを開発する。
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研究実績の概要 |
安全かつ円滑な固形物の嚥下には、食塊形成能力と定義される、粉砕・まとまり・濡れの3条件が必要である。嚥下内視鏡検査は、普段摂取している食事を被検食品として使用でき、咽頭部における嚥下直前の食塊を観察可能なため、食塊形成能力の評価には最適である。本研究では、これまで行ってきた多チャンネル筋電計を用いた嚥下機能評価を発展させ、嚥下内視鏡検査と筋電計を同期計測し、得られた検査所見と筋電図波形のパターンを学習した人工知能により、筋電図の情報のみから食塊形成能力の3条件すべてを評価可能にするシステムを開発する。 食塊形成能力に影響を及ぼす因子を食品性状、食事摂取方法、身体情報に分類した。食品性状に関する因子は、食事形態(常食、刻み食、ペースト食等)、食品の水分量、食品の硬さ、食品温度とした。食事摂取方法に関する因子は、一口量、咀嚼回数、食品を認識する際の視覚・触覚情報の有無とした。身体情報に関する因子は、BMI、口腔内の状態、口腔機能、認知機能、全身状態(既往歴等)とした。上記の因子を評価項目として、摂食嚥下障害の疑いが無い健常若年者を対象に多チャンネル筋電計および嚥下内視鏡による同時計測を実施した。その結果、一口量および咀嚼回数においてBMIにおける偏りがみられた。これより、検査食品の選択基準および年齢の違いを考慮したBMIの区分を検討し、再計測を行う。また、健常者への計測を進めると同時に、摂食嚥下障害を有する患者への評価項目および計測方法を確立する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計測機器を含めた計測環境を整え、5名に予備計測を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
計測項目および計測方法を検討し、より多くの対象者に計測を実施する。
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