研究課題
基盤研究(C)
わが国は誤嚥性肺炎の予防と対策が重要課題となっている。大脳基底核疾患のパーキンソン病やハンチントン病は高頻度で嚥下障害を伴う。しかし、これらの障害の発生機序は全く不明である。本研究の目的は、生理・薬理学的手法により、大脳基底核間接路から嚥下中枢までの嚥下関連領域と神経伝達物質を明らかにし、嚥下障害の発生機序を解明して、新規治療法を開発することである。研究代表者らは、脳幹に存在する様々な部位が、嚥下の制御に関与していることを明らかにしてきた。そこで、健常ラットとパーキンソン病モデルラットを用いて脳幹の嚥下関連部位や大脳基底核に電気刺激や薬物注入を行い、嚥下反射に対する影響を詳細に検討する。