研究課題/領域番号 |
23K09291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
白石 成 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60585355)
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研究分担者 |
井上 誠 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00303131)
辻村 恭憲 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00548935)
香取 幸夫 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20261620)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (30178644)
小川 徹 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50372321)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | MRI / DTI / 拡散テンソル画像 / 口腔機能 / 認知機能 / 咀嚼障害 / 神経可塑性 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の大規模疫学調査によって,歯の喪失,咬む強さ,咀嚼の能力,舌の力などの口腔機能の低下が認知症やフレイルなどの全身状態悪化のリスクファクターとなることが報告されているが,これらの低下を改善させる歯科治療が高次機能障害に与える効果についての報告は少なく,咀嚼などの口腔機能の改善が認知機能に与える影響を調べることは,歯科医療における高次機能障害に対する新たなエビデンスを与えるためにも重要な課題となっている.本研究では,げっ歯類であるラットを用いて,MRIによる拡散テンソル画像を用いて解析することにより,認知機能低下に対する歯科的アプローチの効果を神経生理学的に検証することを目的とする.
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研究実績の概要 |
大規模な疫学調査によって,歯の喪失,咬む力,咀嚼する能力,舌の力などの口腔機能の低下が,認知症やフレイルなどの全身状態悪化のリスクファクターとなることが報告されている.しかし,歯科治療によるこれら口腔機能の改善が全身状態に与える効果についての報告は少なく,特に咀嚼などの口腔機能の改善が認知機能に与える影響を調査することは,歯科医療が高次機能障害に与える影響について新たなエビデンスを確立することになり,とても重要な課題になります.我々は,ラットを用いて,咀嚼障害の回復が中枢神経系の神経線維の変化(神経可塑性)や神経ネットワークの経時的な変化に及ぼす影響を,MRIによる拡散テンソル画像(DTI)を用いて解析することを通して,認知機能低下に対する歯科的アプローチの効果を神経生理学的に検証することを長期目標と掲げ,本研究期間では,健常モデルラットで,歯の喪失や噛み合わせの回復が神経線維の変化や神経ネットワークの経時的な変化を評価ができるプロトコル確立を目指す. 2023年度は,MRI撮影条件ならびにDTIによる解析方法の確立を計画した.当初の計画では,イソフルランによる吸収麻酔下でのMRI撮影条件を模索した.予備実験においては,麻酔深度を調整しても麻酔下における呼吸による体動を制御することが困難で,体動によるMRI画像にブレが生じることが考えられた.従って,本研究では,安楽死直後の摘出した中枢神経系を用いて,撮影条件の検討を進めていくこととした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MRIの撮影条件の決定に時間を要しているため.
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今後の研究の推進方策 |
対象動物から摘出した中枢神経系を用いて,MRIによる拡散テンソル画像による神経可塑性や神経ネットワークの変化が計測できるかを検討していく.
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