研究課題/領域番号 |
23K09296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
二川 浩樹 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (10228140)
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研究分担者 |
峯 裕一 広島大学, 医系科学研究科(歯), 講師 (60605989)
田地 豪 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (80284214)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 認知機能低下 / バイオジェニックス |
研究開始時の研究の概要 |
本邦の認知症患者数は増加の一途を辿っており、予防・治療法の開発が求められている。バイオジェニックスは、乳酸菌体ペプチドなどの生菌に由来する因子であり、プロバイオティクスと同様に疾病の予防や治療を目的として研究が行われている。本申請課題では、口腔由来乳酸菌をプロバイオティクス/バイオジェニックスとして応用することで、接種しやすい食品もしくは製剤による認知機能低下予防法の開発を目指した研究を推進する。これらを達成するために、口腔由来乳酸菌によるモデルマウスへの認知機能低下予防効果の解析およびin vitroの解析を実施する。
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研究実績の概要 |
本邦の認知症患者数は増加の一途を辿っており、予防・治療法の開発が求められている。バイオジェニックスは、乳酸菌体ペプチドなどの生菌に由来する因子であり、プロバイオティクスと同様に疾病の予防や治療を目的として研究が行われている。本申請課題では、口腔由来乳酸菌をプロバイオティクス/バイオジェニックスとして応用することで、接種しやすい食品もしくは製剤による認知機能低下予防法の開発を目指した研究を推進する。これらを達成するために、口腔由来乳酸菌によるモデルマウスへの認知機能低下予防効果の解析およびin vitroの解析を実施する。 初年度のバイオジェニクスの効果の解析として、口腔由来乳酸菌スプレードライ粉末の抗炎症効果をin vitroで検討した。口腔由来乳酸菌スプレードライ粉末存在下で、歯肉上皮細胞、単球およびマクロファージなどの口腔内に存在する細胞の細胞株を培養しても、細胞活性には影響を与えないことが明らかとなった。また、細胞活性遺伝子発現の網羅的解析と経上皮電気抵抗の結果、口腔由来乳酸菌スプレードライ粉末を作用させることにより、マウス歯肉上皮細胞株において外来刺激に対するバリア機能を上昇させる可能性が示唆された。さらに、脳を含む全身性の炎症を惹起したマウスに対する口腔由来乳酸菌スプレードライ粉末の効果を検討する実験にも着手した。次年度以降は、今年度の知見を基に、モデルマウスの詳細な解析を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口腔由来乳酸菌によるモデルマウスへの認知機能低下予防法を目指すにあたり、in vitroおよびin vivoの両面から検討を開始していることから、概ね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、脳を含む全身性の炎症を惹起したマウスの詳細な解析を実施する。特に、分子生物学的解析を実施する。
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