研究課題/領域番号 |
23K09297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松山 美和 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (30253462)
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研究分担者 |
鮎川 保則 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50304697)
松尾 貴央 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 講師 (90759622)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 呼吸機能 / %FEV1 / %PEF / 嚥下機能 / 客観的評価法 / 嚥下障害 / 検査機器 / 開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,呼吸機能(%FEV1と%PEF)から嚥下機能レベルを推計する客観的評価法を確立し,その検査機器を開発することを最終目標とし,以下の4段階にて進める。 1.健常成人を対象に呼吸機能の測定値の妥当性と信頼性を検証する。 2.同じく健常成人を対象に呼吸機能と嚥下機能,身体的特徴,栄養状態,筋肉量,筋力を測定し,各項目の相関関係を明らかにする。 3.要介護高齢者などを対象に2.と同様の測定と解析を行い,嚥下機能のレベルについてROC曲線から%FEV1と%PEFのカットオフ値を求める。 4.得られたカットオフ値を基準として電子ピークフローメーターを,嚥下機能レベルを判定できる機器に改良する。
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研究実績の概要 |
当該研究の第一段階として、骨格筋筋力と呼吸・嚥下・口腔機能関連筋の筋力との関係を検証することを目的とし、呼吸器疾患のない健常な女性を対象とする研究「骨格筋筋力と呼吸・嚥下・口腔機能関連筋筋力との関係」について、以下の概要のように研究実施計画を立案した。予定症例数は60例、18~29歳の女性(若年者群)30例と40~64歳の女性(中年者群)30例である。評価項目は7つに大別され、①栄養指標:BMI、皮下脂肪厚、②骨格筋筋肉量:SMI(骨格筋量)、③骨格筋筋力:背筋力と握力、④呼吸機能::FEV1、PEF、%FEV1、%PEF、⑤胸郭可動域、⑥嚥下機能:開口力、⑦口腔機能:咬合力、舌圧、オーラルディアドコキネシスを測定する。各項目の測定値について若年者群と中年者群の2群間比較を行い、さらに各項目間の相関係数を解析する。 研究計画立案後は、この研究について徳島大学病院生命科学・医学系研究倫理審査委員会に審査を申請し、2024年3月4日に承認を得た(承認番号:4487)。また、同日、徳島大学大学院医歯薬学研究部長から研究実施許可を受けた。 一方、胸郭可動域測定装置やデジタル握力計、デジタル背筋力計、電子ピークフローメータなどの当該研究に必要な測定機器を新たに購入して、測定準備を完了させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該研究の第一段階の研究である「骨格筋筋力と呼吸・嚥下・口腔機能関連筋筋力との関係」について、徳島大学病院生命科学・医学系研究倫理審査委員会に審査を申請し、2024年3月4日に承認を得て(承認番号:4487)、同日、徳島大学大学院医歯薬学研究部長の研究実施許可を得た。 研究実施計画書の作成に少し時間を要したため、今年度末時点では研究参加者募集前の状況であるが、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
当該研究の第一段階の研究である「骨格筋筋力と呼吸・嚥下・口腔機能関連筋筋力との関係」について、研究参加者の募集を速やかに開始する。予定症例数は60例、18~29歳の女性(若年者群)30例と40~64歳の女性(中年者群)30例である。研究2年目の令和6年度上半期中に、両群とも半数程度の測定を完了させ、その後は中間評価として、各測定値の2群間比較を行い、さらに各項目間の相関係数を解析する予定である。 研究3年目以降は、第二段階として対象者を嚥下機能低下者に拡大した研究を展開する予定である。
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