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口腔機能と終末糖化産物に焦点を当てた時間生物学的アプローチによる認知症予防戦略

研究課題

研究課題/領域番号 23K09299
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関九州歯科大学

研究代表者

正木 千尋  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60397940)

研究分担者 近藤 祐介  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00611287)
平野 浩彦  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10271561)
細川 隆司  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
岩崎 正則  北海道大学, 歯学研究院, 教授 (80584614)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード口腔機能 / 終末糖化産物 / 認知機能低下 / 栄養 / AGEs / 認知症 / 咀嚼能力
研究開始時の研究の概要

歯の喪失と認知症の関連については優れた調査研究結果が日本から報告されているが、認知症発症のリスク因子や背景要因を口腔機能の低下やAGEsの蓄積量を含めて検討した研究はこれまで全く報告されておらず、口腔機能の維持、向上やAGEsなどの糖化反応抑制を含めた認知症発症予防のストラテジーは全く解明されていない。そこで本研究課題の目的は、コホート研究の結果をもとに認知機能低下のリスク因子や背景要因を口腔機能やAGEsの蓄積量を含めて明らかにし、認知症に対する口腔機能の維持回復を加えた予防戦略を構築することである。

研究実績の概要

歯を喪失すると咀嚼能力の低下による脳血流量の低下や栄養状態の悪化が生じ、認知症のリスクが上昇することが複数のコホート研究を集めたメタ分析で示されている。一方、近年、体内に蓄積する終末糖化産物であるadvanced glycation end products (AGEs) が注目されており、AGEsなど糖化がアミロイドβの凝集や沈着を促進させ、アルツハイマー型認知症の独立したリスク因子であることが明らかにされた。そのため、経年的なAGEsの蓄積量が口腔機能と認知機能との関連における交絡因子である可能性があるものの、その影響については全く分かっていない。そこで本研究は東京都での大規模コホート(お達者研究)と協働し、咀嚼能力などの口腔機能やAGEsの蓄積を含めた認知機能低下のリスク因子について検討することを目的とした。
本年度は東京都板橋区の地域在住65歳以上の高齢者584名を対象とし、口腔機能に関するベースライン調査(現在歯、補綴の状況、残存歯数、機能歯数、咀嚼能力、咬合力、歯周組織検査)、AGEs量の測定(皮膚蛍光法)、などを行った。現在歯数や口腔機能低下症7項目(オーラルディアドコキネシス、口腔湿潤度、咬合力、咀嚼機能、嚥下機能など)の基準値で2値化し、AGEs量とマンホイットニーU検定による2群比較を行ったところ、現在歯数(20本以上/未満)およびオーラルディアドコキネシス(全て6.0回/s以上/いずれか6.0回/s未満)においてAGEs量に有意な相違が見られることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ベースライン調査を予定通り行うことができ、順調にデータ採取ができている。皮膚蛍光法を用いたAGEs量の測定に関しても特に不具合もなく測定できており、順調に進んでいると考えている。

今後の研究の推進方策

今後も引き続き、東京都板橋区の地域在住65歳以上の高齢者を対象としたコホート研究の中で口腔機能に関する調査、AGEs量の測定(皮膚蛍光法)、さらには認知機能低下に関する評価を行うとともに、過去の医科データや口腔機能検査データを用いた後ろ向き分析を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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