研究課題/領域番号 |
23K09392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
阿久津 純一 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (40896346)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔癌 / タンパク質発現 / 立体構造解析 / 遺伝子工学 / 分子生物学 |
研究開始時の研究の概要 |
HBp17はFGFと結合することでFGFの細胞外分泌を誘導するタンパク質であり、FGFは細胞外へ分泌されることで血管新生の誘導や癌細胞の増殖を促進する。近年、HBp17は口腔扁平上皮癌で高発現していることが明らかとなり、口腔癌の発生や進行の重要因子として注目されている。しかし、HBp17とFGFの結合様式が不明であるため、HBp17をターゲットとした新規口腔癌治療法の開発にはHBp17の立体構造の解明が喫緊の課題となっている。本研究では、HBp17の立体構造を解析し口腔癌の発生や進行のメカニズムを解明することで、扁平上皮癌の進行制御や新規治療法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
Heparin binding protein 17/Fibroblast growth factor-binding protein-1(HBp17)は線維芽細胞増殖因子(FGF)と結合することでFGFの細胞外分泌を誘導するタンパク質であり、FGFは細胞外へ分泌されることで血管新生の誘導や癌細胞の増殖を促進すると考えられている。近年になってHBp17は口腔扁平上皮癌で高発現していることが明らかとなり、口腔癌の発生や進行の重要因子として注目されてきた。ところが、HBp17とFGFの結合様式の詳細は不明であるため、HBp17をターゲットとした新規口腔癌治療法の開発にはHBp17の立体構造の解明が喫緊の課題となっている。本研究の目的は、組替え大腸菌もしくは昆虫細胞により大量発現させたHBp17の立体構造を解析し、HBp17の立体構造からFGFとの結合様式を明らかにすることでHBp17による口腔癌の発生や進行のメカニズムを解明することである。 既に公開されているヒトHBp17DNA配列を基に、合成したDNAを市販のタンパク質発現ベクターに組込むことにより大腸菌でのHBp17発現ベクターを作製し、大腸菌を形質転換することでHBp17の発現系を作製した。しかし、大量の発現は確認できなかった。同様にFGF1の大腸菌での発現系を作製したところ、大量発現の確認はできたが、不溶性タンパク質として発現した。また、HBp17とFGF1の共発現系を作製したが、FGF1の発現は確認できたがHBp17の発現は確認できなかった。そこで、昆虫細胞を利用したHBp17の発現系を作製したところ、細胞外への発現が確認できた。現在、HBp17の大量発現を試みるべく、発現量増加のための検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大腸菌によるHBp17の発現系を構築したが、発現量が少ないためX線構造解析に必要なタンパク質量の回収までには至っていない。現在、培養方法やホストの変更などによる目的タンパク質の発現量増加を試みている。
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今後の研究の推進方策 |
HBp17の発現量が少ないため、発現量増加を試みる。現在はpETsystemの発現ベクターを使用しているが、他の発現ベクターの使用も検討する。また、真核生物由来タンパク質の発現に定評のある複数の発現用大腸菌を用いて発現量の検討を行う。さらに、培養条件の検討や培養量を増やすことで発現タンパク質の回収量を増加させる。 目的タンパク質の発現量と回収量が増加したら、液体クロマトグラフィーで精製を行い、精製タンパク質の結晶化条件を検討する。
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