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唾液腺原基由来幹細胞を応用した唾液腺オルガノイドの誘導と再生モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K09408
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

平木 昭光  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (60404034)

研究分担者 吉本 尚平  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70780188)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード唾液腺 / 再生 / 分化 / オルガノイド
研究開始時の研究の概要

近年、唾液腺の機能低下が唾液減少を来たし、QOLを低下させることが知られるようになった。唾液腺の再生研究は多能性幹細胞(iPS細胞/ES細胞)を用いた器官再生(オルガノイド誘導)が盛んに行われ、その成果が報告されている。一方で、オルガノイドが生体内で生着し、継続的に機能できる移植法が確立されていないなど課題は多く、臨床応用には至っていない。
本研究はマウス胎仔唾液腺原基から唾液腺幹細胞を樹立し、オルガノイドの誘導と生体への移植法を確立して、唾液腺再生法の構築を目指すものである。
これにより、唾液腺再生研究の課題が解消され、理想的な再生医療が可能となると考えられる。

研究実績の概要

本研究はマウス胎仔唾液腺原基から唾液腺幹細胞を樹立し、オルガノイドの誘導と生体への移植法を確立して、唾液腺再生法の構築を目指すものである。
2023年度は唾液腺幹細胞の分離・培養を行った。妊娠マウス(C57BL/6J)から胎齢14日マウス胎仔を摘出後、顎下腺原基を採取し、EGFとFGF10を添加したDMEM/F12培地を用いて器官培養を行った。その顎下腺原基周囲からプラスチックディッシュ上に増殖した細胞(以下分離幹細胞)を採取した。
分離幹細胞群はほぼすべての細胞がPan-CKに陽性を示した。基底細胞のマーカーであるp63に陽性を示す細胞が多数認められ、腺房細胞のマーカーであるAQP5、アミラーゼは陰性、筋上非細胞のマーカーであるαSMAに対しては少数の陽性細胞が認められた。
これらの結果から、分離幹細胞群は一部が筋上皮細胞に分化したものもあるが、導管上皮の基底細胞を多く含んでおり唾液腺幹細胞の性質も持っている可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度の研究実施計画は予定通り遂行中である。現在のところ、予期せぬ事で計画通りに進まないことはなく、当初から予定しているように計画を遂行する予定である。

今後の研究の推進方策

分離幹細胞周囲の間葉組織の役割に着目し、予備実験にて唾液腺幹細胞と共培養した周囲間葉組織と、共培養していない周囲間葉組織をDNAマイクロアレイ解析にて比較したところ、Galanin(共培養により18倍に増加)、 R-spondin3(共培養により2.4倍に増加)の発現に差異が認められた。今後その再現性の確認実験を行う予定である。また、それらの実験で抽出された因子は唾液腺分化誘導において重要な役割をなす可能性があり、新たな刺激因子として分化誘導の実験を計画している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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