研究課題/領域番号 |
23K09409
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
細道 純 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (00420258)
|
研究分担者 |
佐藤 憲子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (70280956)
前田 秀将 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (60407963)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 閉塞性睡眠時無呼吸症 / 間欠的低酸素 / 乳幼児 / 成長 / 軟骨 / 睡眠時無呼吸症 / 間欠的低酸素曝露 / 成長障害 / 関節軟骨 |
研究開始時の研究の概要 |
乳幼児の閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は、軟骨性骨化に依存する肋骨や胸骨などの骨格の低形成とともに、小下顎症などの顎顔面の軟骨性成長障害をもたらし、乳幼児突然死症候群の誘因の一つであることが指摘されている。睡眠呼吸障害がもたらす間欠的低酸素(IH)血症による交感神経受容体の機能亢進が、乳幼児OSAが惹起する全身病態の発症の鍵である。本研究は、乳幼児OSAにおける交感神経受容体の変調と軟骨代謝障害の連関の解明を目的に、乳幼児OSAモデル動物を基盤に、網羅的遺伝子解析による軟骨代謝障害の疾患感受性遺伝子を同定し、小児OSAにおける軟骨代謝障害の創薬標的分子の探索をおこなう。
|
研究実績の概要 |
乳幼児の閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は、軟骨性骨化に依存する肋骨や胸骨などの骨格の低形成とともに、小下顎症などの顎顔面の軟骨性成長障害をもたらし、さらに、乳幼児突然死症候群の誘因の一つであることが指摘されている。睡眠呼吸障害がもたらす間欠的低酸素(IH)血症による交感神経受容体の機能亢進が、乳幼児OSAが惹起する全身病態の発症の鍵である。交感神経β2受容体は、軟骨代謝を促すTGF-βやSOX-9の発現を抑制することが知られている。しかしながら、小児OSAにおける交感神経系の亢進が軟骨細胞の増殖分化を阻害し、成長を障害するか否かを検証し、小児OSAにおける軟骨代謝障害の病態の全容を明らかにした報告はない。以上の背景のもと、本研究は、『乳幼児OSAにおける交感神経受容体の変調と軟骨代謝障害の連関』の解明を目的とする。 2023年度に、乳幼児OSA疾患モデルである乳幼児ラットを用いた間欠的低酸素状態(IH)曝露動物を作成し、サンプル採取、組織解析とともに、関節軟骨(顎骨および下肢骨から採取)を対象とした次世代シークエンス解析を実施し、網羅的遺伝子解析データの解析を継続している。 さらに、妊婦にOSAが好発することおよびその出生児の成長障害の可能性に着目し、妊娠ラットを用いたIH曝露動物からの出生仔の解析をおこない、結果として、出生後長期にわたり、低酸素応答に関わる転写因子(HIF-1α)の発現上昇および軟骨増殖を促す転写因子(SRY-box9:SOX9)の発現減少が認められ、下顎の成長遅延が生じることを明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画に従い網羅的遺伝子解析データの実施をしている。
|
今後の研究の推進方策 |
得られた網羅的遺伝子解析データをまとめ、学術発表を行う予定である。
|