研究課題/領域番号 |
23K09420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
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研究分担者 |
植田 紘貴 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10583445)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60865301)
丸谷 佳菜子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50828192)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ブラキシズム / 胃食道逆流症 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の侵襲的な迷走神経刺激と同様、非侵襲的な耳介迷走神経への電気刺激が唾液分泌を促進することが最近報告されており、予備実験でも機械的刺激で同様の結果を得た。本研究では、自律神経系への電気刺激による介入、すなわちニューロモデュレーションを検討するために、耳介迷走神経刺激装置を用いて、唾液分泌を促進する最適な条件を見出して、その条件下での刺激がGERDとブラキシズムの抑制に有効かを調べることを目的とした。本研究によりGERDとブラキシズムの治療に非侵襲的な自律神経系ニューロモデュレーションが有効であることが解明されれば、国策である治療法や医療機器の開発に大きく貢献すると考える。
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研究実績の概要 |
本研究では、NOR testを用いて、不正咬合が認識機能へ与える影響の評価を行った。4週齢のマウスに咬合不調和モデルとしてコンポジットレジンを下顎前歯に築盛し粉末食給餌を行った群(不正咬合群)と、固形物給餌を行った固形食群、粉体給餌を行った粉末食群にランダムに分けた。不正咬合群では他の群のマウスと比較してNOR testにおけるNOR指数が低く、視床下部におけるAgRPのmRNA発現量が高く、視床下部弓状核におけるc-Fos陽性細胞やAgRP陽性細胞が増加し、不正咬合群マウスに抗 AgRP 抗体を脳室内投与すると、NOR 指数の低下が有意に回復したことが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究プロトコールの作成中であり、被検者での研究までは進んでいないため。
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今後の研究の推進方策 |
ヒトを対象とした研究について、GERD症状とブラキシズムの自覚のある者に対して胃食道逆流症と睡眠時ブラキシズム等の確定診断を行う。GERDとブラキシズムの確定診断をされた被験者各20名に対して、顔側面部近赤外光計測装置(WOT-S20、日立)と、経皮的な非侵襲的耳介迷走神経刺激置、統計学的にその刺激の有効性を検証する。ブラキシズム患者20名に対して、覚醒時の咀嚼筋活動等の記録を3時間行う。その3時間後、最適刺激条件下での刺激を3時間行っている間に、再度覚醒時の咀嚼筋活動等の記録を行う。また、簡易PSG検査(体動、SpO2、筋電図、喉頭部運動)を実施して、睡眠時ブラキシズムエピソードを記録・分析し、統計学的に覚醒時と睡眠時ブラキシズムに及ぼす刺激の有効性を検証する。
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