研究課題/領域番号 |
23K09424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (00386286)
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研究分担者 |
森田 貴雄 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20326549)
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マウス / 歯胚 / 発生 / プロテオミクス / 発育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、研究の主な手法としてプロテオミクスを用い、その解析結果から選定した3種類のタンパク質の時間的・空間的な発現パターンとその機能を明らかにすることにより、歯の発生段階における役割を解明する。 本研究は、種々の因子に起因する歯の先天欠如や過剰歯、エナメル質形成不全症や象牙質形成不全症を含む形態異常歯など、日々の小児歯科臨床上問題となっている歯の発生・発育異常の発症メカニズムの解明に繋り、将来先天欠如歯や形成不全歯を持つ小児の歯科診療に大きく貢献できると確信している。
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研究実績の概要 |
歯の正常な発育と発育異常については、種々の転写因子が関与することがこれまでの遺伝子発現解析から明らかとなっているが、遺伝子発現に続くタンパク質の動態機構についての研究は皆無である。本研究の目的は、プロテオミクスを用いて選定した3種類のタンパク質の時間的・空間的な発現パターンとその機能を明らかにすることにより、歯の発生段階における役割を解明することである。プロテオミクスにより選定した3種類のタンパク質は、ATP synthase subunit beta(ATP5B) 、Receptor for activated C-kinase 1 (RACK1) 、Calreticulin (CALR)である。 令和5年度は、選定したタンパク質の細胞内局在とその機能をin vitro 系のノックアウト実験で解析するにあたり、CRISPR/Cas9 システムを用いることとし、選定した3種類のタンパク質それぞれの特異的配列を含む all in One システムのレンチウイルスベクターを構築した。また、これと並行し、マウス臼歯歯胚の発生段階における各タンパク質の局在を確認するため、生後1,3,5,7,14、21、28日齢のマウス臼歯歯胚をパラフィン包埋し、組織学的解析のための切片作製を行った。 令和6年度は、歯胚の器官培養を行い、令和5年度に構築済みのベクター添加群とコントロール群における歯胚の発育状況を比較することでノックアウト実験を行い、タンパク質の機能を解析する予定である。また、免疫組織化学的手法を用い、マウス臼歯歯胚の発生段階における各タンパク質の局在を、各々の特異的抗体を用いて確認する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までのところ、概ね計画通りに研究を行えているため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度以降も、現在のところ概ね計画通りに遂行する予定である。具体的には、歯胚の器官培養を行い、令和5年度に構築済みのベクター添加群とコントロール群における歯胚の発育状況を比較することでノックアウト実験を行い、タンパク質の機能を解析する予定である。また、免疫組織化学的手法を用い、マウス臼歯歯胚の発生段階における各タンパク質の局在を、各々の特異的抗体を用いて確認する予定である。
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