研究課題/領域番号 |
23K09433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
井上 貴裕 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (80909557)
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研究分担者 |
宮本 順 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10451949)
吉澤 英之 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (50880704)
高田 潤一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (80510354)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | MRI動画法 / 顔面非対称 / MRI / 口腔習癖 |
研究開始時の研究の概要 |
顔面非対称患者は、顎矯正手術後に、安定した咬合の獲得が困難であることが知られており、後戻りを来す要因として機能的要因が示唆されている。この機能的要因の一つに嚥下時舌運動があるが、開咬や骨格性下顎前突患者においては、特異的な舌の動きが術後の後戻りを誘発することが明らかになっている。同様に顔面非対称患者においても舌の圧力が歯軸に影響を与えることが知られているが、顔面非対称患者における嚥下時舌運動の詳細は明らかになっていない。そこで申請者らは、独自に改良したMRI動画法を用いて『顔面非対称患者における、特異的な舌の挙動を詳細に解明』することを本研究の具体的な目的として遂行する。
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研究実績の概要 |
顔面非対称患者は、顎矯正手術後に、安定した咬合の獲得が困難であることが知られて おり、後戻りを来す要因として咬筋筋活動の左右差をはじめとした機能的要因が示唆されている。この機能的要因の一つに嚥下時舌運動があるが、開咬や骨格性下顎前突患者においては、特異的な舌の動きが術後の後戻りを誘発することが明らかになっている。同様に顔面非対称患者においても舌の圧力が歯軸に影響を与えることが知られており、術後の後戻りに嚥下時舌運動の影響があると考えられるが、顔面非対称患者における嚥下時舌運動の詳細は明らかになっていない。そこで申請者らは、『顔面非対称患者における嚥下時舌運動が術後の後戻りに影響を与えるのか解明する』ことを研究の全体構想とし、その第一段階として独自に改良したMRI動画法を用いて『顔面非対称患者における、特異的な舌の挙動を詳細に解明』することを本研究の具体的な目的として遂行する。 本年度は前頭断面におけるMRI動画法の撮像方法の確立に向け、撮像範囲の設定を行っている。矢状面における撮像においては、口蓋や前歯を描出するために造影剤入りマウスピー スを装着した状態でMRI静止画像を撮像し、静止画像と動画像の合成をすることによって、 動画像における口蓋や前歯の描出を行った。矢状断面では顔面正中を撮像部位としていたが、前頭断面では撮像範囲を広げると撮像時間が長くなりまた、動画像作成のための繰り返しの嚥下回数が増えるため、舌尖から咽頭までの咽頭口腔全体を撮像することは難しい。そのため撮像部位として上顎両側第一大臼歯部にすることを検討しており、現在マウスピースの作成及び、マーカーの設定を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響によるMRIの使用制限のため、現在まだ撮像方法の確立に遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
まずは改良型MRI動画法の前頭断面における撮像を行い正常咬合者30名のデータを取得し、 手技の確立を行う。その後顔面非対称群における撮像を行い、解析を行っていく。また同時に舌圧センサーにての解析も行い、顔面非対称患者における嚥下時の舌運動、舌圧、および舌圧分布を明らかにしていく。
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