研究課題/領域番号 |
23K09458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
福原 瑶子 (内田瑶子) 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60779742)
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研究分担者 |
岡村 裕彦 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (20380024)
池亀 美華 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (70282986)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (70346443)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 母子口腔健康 / 歯周病 / 細胞外小胞 / 母胎相互作用 / DOHaD / 歯周病菌 / 胎児発育 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちは妊娠期の母体の歯周病の悪化が胎児の成長発育を阻害することを報告した.また,歯周病菌由来の「細胞外小胞」による胎盤の血管形成阻害にあることを見出した.しかし妊娠期の母体の歯周病が生後の子の成長発育や健康に与える影響は未だ不明である.本研究は,歯周病菌由来の「細胞外小胞」に着目し,母体の歯周病が生後の子の健康状態に与える影響を明らかにする.具体的には,歯周病菌由来の「細胞外小胞」の胎盤あるいは胎児への移行を調べ,生後の子の骨格や代謝に与える影響を細胞・分子レベルで明らかにする.生後の子の将来的な健康維持の障害となる母体の口腔環境について客観的な指標を見出し,広く社会歯学の発展に貢献したい.
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研究実績の概要 |
当該年度は母体歯周病菌由来細胞外小胞と出生後の子の成長との関係に関して、以下の内容を調べることにした。 ①出生後の新生児マウスへ母体歯周病菌由来細胞外小胞が伝播するか ②どの組織に母体歯周病菌由来細胞外小胞が伝播するか ③母体歯周病菌由来細胞外小胞の伝播形式のリアルタイムモニタリング ①②に関しては妊娠雌マウスに歯周病菌由来細胞外小胞を尾静脈から投与し、出生直後の仔マウスから試料採取を行った。仔マウスの体重は歯周病菌由来細胞外小胞を投与した雌マウスから出生した群において低い傾向にあった。また、組織中に歯周病菌由来細胞外小胞由来の内毒素が含まれているかどうか、のちに解析できるよう、仔マウスから採取した臓器は冷凍保管を行っている。③に関してはPET/CT撮像にて雌マウスに標識された歯周病菌由来細胞外小胞を投与し、胎児への伝播をリアルタイムで確認する実験手技の立案・修正を行っている。これまでの研究では母体歯周病と胎児との関係に関し、出生前・出生後とで分けて解析が行われていることが多かった。本研究課題では胎児期~出生後までを通して母体歯周病と子の成長との関係を明らかにすることを目的としてきた。本研究のみならず今後研究として、子の将来的な成長や行動と、母体口腔内環境との関連に関し、さらなる発展研究が広がることを切に願う。
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